聖夜猫
センダンの実をついばむヒヨドリ 26.12.24 東京都清瀬市
寒い冬になりました。
北国は大雪の対応に追われています。
お誕生日、天皇陛下からは高齢者の雪下ろし作業を気遣われるお言葉もありました。
26.12.24 東京都清瀬市
寒気がほんのちょっと緩んだクリスマス前日。
“ オハヨー ”
おはよう ボン子ちゃん
散歩の道も 今日は風がありません。
“ オヒサマガ イイカンジ ”
冬至が過ぎたわね
お日さまは これからどんどん元気になってゆきます
“ アサハ マダ ユックリ クルケドネ ”
22日が二十四節気の「冬至(とうじ)」でした。
南瓜を食べたり、柚子湯を使ったりしたお宅も多いことでしょう。
今年の冬至はいわゆる朔旦冬至(さくたんとうじ)でした。
月の満ち欠けに基づく陰暦において、その始まりの新月が「朔(さく)」です。
「朔」はまたその日、一日(ついたち)の別名でもあります。
一方「旦」は昇る太陽のこと。
その日を境に昼の時間が伸びて行く冬至は、太陽の復活の日でもあるのです。
陰暦の十一月一日、朔の日が冬至に重なる場合を朔旦冬至と呼びます。
太陽と月と、ふたつながら復活する日となるこの日は、縁起のよいものとされて
古代は祝祭の日であったそうです。
モチノキ 26.12.24 東京都清瀬市
閏月(うるうづき)を定期的に加える陰暦の運用の仕方から、朔旦冬至は
十九年に一度やって来ます。
ただ、この次の朔旦冬至は例外的に三十八年後の、2052年になるのだそうです。
ですから、ボン子ちゃんも私も朔旦冬至を経験するのは今年が最後でしたでしょう。
よく晴れた 日射しが澄み切った朝です。
“ キョウハ アッタカイネ ”
そうね お日さまが少し元気になって来た感じ するかな
いつもの道に いつものコギツネ子ちゃん
今日も散歩人とお話しして 遊びます
“ イッパイ トオルケド コノゴロハ イソガシソウ ”
ニンゲンは12月って忙しがるものです
明日はもうクリスマス 年の瀬が近づいて来てる と感じるの
“ モットアソビタイケド マイニチハ オンナジジャナインダネ ”
一日の重さに変わりはないと知りながら、この12月の忙しなさというものは。
多分 うき世を生きる人間の思い込みなのでしょう。
しかし、思い込みも歴史的な長さを刻み、もはや季節の風物です。
何となく気忙しいのが、しみじみ年末の風情です。
“ イツモト オンナジダヨ ” 26.12.23 東京都清瀬市
“ オンナジ ” “ オンナジ ” 26.12.23 東京都清瀬市
散歩から帰ると
“ オカエリ ムニャ ”
寝ぼけ顔のひたち君 起きてくれたの ありがとう
しんしんと冷える日は、ひたちは息子のベッドにもぐり込んで冬眠です。
みやも一時休戦してひたちと同じ毛布にくるまっていたりします。
台所の棚の上でお昼寝できるのは やはり今日が暖かいからでしょう。
みやちゃんはどうしてるかな
“ オヒルネシタインダケドネ”
戸棚の上のお昼寝籠をひたちに取られてしまったらしいみやは、
ちょっと不満そうに別の棚の上にいました。
庭のよく見える位置なので、“お客”が来れば すぐわかります。
“ ベツニ マッテルワケジャナイヨ ”
そうなの?
子どもの頃は、この夜に みんな待っていましたね。