行く春
24.4.15 東京都清瀬市
散歩コースの森にヒメリンゴが咲き始めました。
24.4.18 東京都清瀬市
ソメイヨシノが終わると、春はにわかに足を速めて、過ぎて行く背中を見せ始めました。
そんな散歩中
通りかかると呼び止めて
何かと思うと 別に用事もなさそうで 伸びをしたりして
座り直して
" ナニカ 用? "
獅子丸君が 呼んだんでしょ
天蓋のように高いところにきれいだった桜や木蓮や辛夷の花が終わったあと、木暗い森の中は"スプリング エフェメラル(春のはかないもの)"の花盛り。そのカタクリやアマナやアヅマイチゲの花も咲いて、終わって、今は一輪草や二輪草といった可憐な花がひっそりと、でも、みなで笑いさざめくように楽しそうに咲いています。
24.4.21 東京都清瀬市
これは一輪草
24.4.21 東京都清瀬市
24.4.21 東京都清瀬市
そしてこれが、少し前に話題になった二輪草
24.4.15 東京都清瀬市
この春のことです。毒草トリカブトをこれと間違って、おひたしにして食べた人が亡くなったという事件が報道されました。
二輪草の葉の形はたしかにトリカブトに似てはいます。しかし、両方を見たことがあれば散歩人でも簡単に見分けられます。野草摘みをするような人が見間違えるはずはありません。
面倒なことは、二輪草とトリカブトは同じ場所に混じって繁茂することが珍しくないのだそうです。二輪草の叢と思ってまとめて刈り取るように取るとしたら、大半の二輪草の中にトリカブトが混じっていても気付かないかも知れません。報道されたのは、そういう事故だったのかもしれないと想像しました。
24.4.15 東京都清瀬市
茎の途中から枝がもう一本伸びて、一本から二輪の花が咲く、そこから付いた名前のようです。
花韮やチューリップが好き勝手に咲いている我が家の庭には、毎日春の猫散歩の声が賑やかです。
日向ぼっこのF・ミミちゃんやグレコちゃんがのどかに遊んでいます。
こちらを見つけると 小走りにやってきます。
人なつこいグレコちゃんです。顔は怖いけれど。
問題は夜
みやとひたちがいつもの仲良し喧嘩で鬼ごっこしていると、
" アレッ? "
" アレッ? "
" オ庭ニ ダレカ 来テルネ "
" 見ヨット "
" 見エタ? チョロン ジャナイネー ダレカナー "
"......"
重量級のひたちはみやのようには高い窓を使えません。
" ツマンナイナー "
外は気になるけれど、どうしようもないと思っているようです。
みやはカーテンを分けて、天窓から庭を見続けています。何か見えるのか見えないのかはわかりません。気がすむまでみやはそうしているでしょう。ひたちは外から聞こえる春猫の声を聞きながら、あひるを持って寝ました。