霜降御近所猫事情
26.10.27東京都清瀬市
10月23日、二十四節気の「霜降(そうこう)」の時期に入りました。
露が冷気に結ばれて、霜となって地上に降る頃と言います。
秋の最後の節気です。季節は深まってまいりました。
26.10.25 東京都清瀬市
夏にこの住宅街に置いて行かれた仔猫です
ワガハイ君にじゃれて遊んでいます
いつも一緒にいるようです
ワガハイ君は若い男の子ですが、親のように側にいて、仔猫の世話をしています。
情の深いやさしい猫のようです。
“ エッ カオハ オカシイ? ”
ううん カッコイイ
ワガハイ君のような保護猫ができたからなのか、どうなのか、このあたりの大人猫が
みな この子をすんなり受け容れたので、幸いでした。
グレコちゃんやボーちゃんが折々身を寄せるYさん宅が、また御世話して下さって、
御近所猫の身内のように暮らしています。
まだ仔猫なので、家族になってもらえるお家をなんとか見つけたいと、御近所で
話しています。その時のために、名前は遠慮して、今はみな「ちいさい子」とだけ
呼んでいます。
良い御縁があるとよいのですが。
“ キョウモ ゴチョウナイ イジョウナシ ”
Y.ミミちゃんは相変わらずパトロールに熱心です。
26.10.25 東京都清瀬市
その日が暮れて、夕食時に、庭でけたたましい猫の叫び声が。
みやとひたちも窓際に乗り出します。
争う声とすれば、おそらくまたニセタヌキチ君絡み。
仲裁に庭に飛び出してみましたが、もう誰の姿も見えませんでした。
一回りして、庭の外、お隣に接する駐車場のあたりで、
F.ミミちゃんに会いました。
“ コンバンハ ”
こんばんは もう暗いから はやくお家に帰りなさいよ
別れて、ふと後ろ姿を見ると、シッポが膨らんでフサフサに。
これは いったい
そう思って戻ると、居間ではまだみやとひたちが、庭に面したガラス戸に
身を寄せてなにやら緊張が続いています。
見ると、暗い夜の庭の柿の木の上になにものかが
仙人がオヤツを採って 枝もまばらになった柿の木
目を凝らして見ると、その地上3メートルくらいの高さの木の股に、
あのニセタヌキ君がしがみついています。
あそこにニセちゃんが、ニセちゃんが
と言う間に、せわしく駆け下りて、繁った庭の草をガサガサとかき分けて
駐車場とは反対方向の塀に登り、越えて、行ってしまいました。
とすると
“ ソウデス ”
“ ボクノ カチ ”
顔はベビーフェイスで、名前も可愛いけれど、これは先代を襲名したもので、
実は男の子
木に登っていた方が逃げたのです。ニセタヌキ君が逃げる側だったとは。
時々大怪我して F家を騒がせるやんちゃなミミちゃん、
ストリートファイトでは退かないタイプらしい。
この度はその本領を発揮したようです。
御町内の猫世界はこんな落ち着き方ですから、まだ安定したとは言えません。
ニセタヌキ君ははたしてこのコミュニティに加わることができるのでしょうか。
問題は続く
26.10.27 東京都清瀬市
霜降の次の節気は立冬です。
立冬までの今の時期に吹く強い北風を木枯らし1号と呼ぶのが習慣です。
朝夕がめっきり冷えてまいりました。みなさまどうぞお大切に。