沙羅猫 梅雨の晴れ間
激しい梅雨の雨が止んで、
26.6.13 東京都清瀬市
満月の夜
その夜が明けて いつもよりも青い翡翠の羽
26.6.14 東京都清瀬市
久しぶりに晴れ上がったこの日、沙羅の花が咲きました。
26.6.14 東京都清瀬市
褐色(かちいろ)の根府川石(ねぶかはいし)に
白き花はたと落ちたり、
ありとしも青葉がくれに
見えざりし さらの木の花。
「沙羅の木」
森鴎外の詩集「沙羅の木」の巻頭に置かれた詩です。
明治39年9月1日発行の『文藝界』に発表され、後にこの詩を巻名にした詩歌集『沙羅の木』(阿蘭陀書房 大正4年)に収められました。
26.6.14 東京都清瀬市
ここに歌われた沙羅の木は、文京区千駄木三丁目にあった鴎外の自宅の西南側の植え込みにあった木だったと言います。
そこから東京湾も見えたという、観潮楼と名付けたその建物に、鴎外は三十歳から六十歳で亡くなるまでを家族と暮らしました。毎年初夏に花開いた沙羅の木は、鴎外が世を去ったのちも、その詩とともに家族にとって懐かしい思い出になったことでしょう。昭和29年の鴎外三十三回忌にあたり、子どもたちは観潮楼跡にこの詩を刻んだ詩碑(森於菟氏の記事には「詩壁」とある)を建てています。
26.6.14 東京都清瀬市
沙羅の花咲く散歩の道に
“ ン ”
おや
“ ンー ”
チャー君 気持ちよさそうね
“ イイテンキニ ナッタネ ”
そうね
久しぶりの快晴で、野原も生き生きしています。
26.6.14 東京都清瀬市
“ チョット シツレイシテ ”
なにか すごい姿勢ね
“ ソウ?”
柔軟性だけなら猫一般の得意技と言えますが
チャー君の場合は いつも 少し異体(けったい)な感じが漂う
身のこなしが 独特です
“ ベツニ ナンデモ ナイケドネ ”
いや 独特の感じ
みやでもこんな
“ ネムイカラ アトデネ ”
“ ネムイカラ アトデネ ”
ひたちは お腹の厚みで あのチャー君の姿勢は絶対無理です
“ ベツニ ムリハ シナイ シュギダカラ ”
窮屈そうに見えますが、猫は詰まっているのが好きですね
依然として ふたりは仙人の書斎で眠り猫の毎日です。
雨の時期はネコ科の生き物は寝るものだ という説もあります。
梅雨明けまでは まだまだ長いと思われますのに。