さようなら 八月の光
前半は猛暑でしたが、台風もあり、月の下旬は梅雨に返ったようだった今年の八月。
早い頃から、エルニーニョか、冷夏かとか、異常気象が懸念されていた夏でしたが、予想にも沿わない激しい天候に見舞われました。
不順な天候は続き、傷ましい被災の報道の中、八月は過ぎて行きました。
モーちゃん
“ ズット アメダッタネ ”
日本の国で、雨で、これだけの死者を聞いた覚えがありません。
26.8.23 東京都清瀬市
暑さに茹だるような日も、雨の中も、我が家の濡れ縁に訪れて、
ホンワカ庭見をしてゆくモーちゃん
半年ほど前からの常連です
静かな猫で、気がつくと濡れ縁に来ています。
若そうですが仔猫ではなく、かなりな大柄の男の子です。
以前は声を聞いたこともありませんでした。
この頃は、来ると外から小さい声で挨拶します
“キタヨー”
この控えめな感じ
おっとりした佇まい
外の散歩猫でここまで暮らしてきた猫とは思えません
飼い猫のF.ミミちゃんやチョロンほども 野性的な様子が見えません。
26.8.23 東京都清瀬市
モーちゃんの声が聞こえると
“ モーチャンダ! ”
大喜びなのがひたち君
遊んでいる場所から 濡れ縁に面したガラス戸にドスドス駆けて行きます
ひたち君が ガラス戸の内側に前足を掛けると、
モーちゃんも外からそこに肉球を重ねて来ます。
どちらかが手を動かすと、もう一方は動きに合わせてなぞります。
内と外から手をくっつけ合って、
ふたりとも黙って 熱心にそんなことをしています
何か楽しそうではあります
ひたちゃん もしかして太った?
“ ウウン ソウカナー ”
そうですよ
体重を量ってみると、なんと五月から400gも増えていました。
決して過ごしやすくはなかった夏
バテながら太る というのも災難のようではあります。
26.7.22 東京都清瀬市
激しかっただけに終焉が淋しい季節
26.7.22 東京都清瀬市
夢の間なりき、強き光の夏よ、さらば。
「秋の歌」シャアル・ボオドレエル
永井荷風 訳
さようなら八月
良い秋が来ますように
26.8.21 東京都清瀬市