2011年8月19日

摂氏38度猫


   
0813百日紅1777.jpg                                       23.8.13 東京都清瀬市

 
  八月十八日、なんと東京の練馬で摂氏37.9度を記録しました。この夏は六月末にすでに猛暑日を迎えるという始まりでしたので、普通の夏では済まないかもしれないという、あやしい気配はかねてから漂っていました。

      
0813デカ食器猫1756.jpg
             "ヘンナ夏ニ ナルノカナ"

        元気でいてね

  キツネコちゃんに気前よくデカ食器のゴハンを譲る、この家の飼い猫坊やです。
  この日はキツネコちゃんの姿はなく、大きな坊やはお庭でポオッとしていました。



   
0808百日紅0590.jpg
                                            23.8.8 東京都清瀬市


  一時涼しくはなったものの、8月もずっと暑さは衰えず、気まぐれに大雨時々余震、そして真夏日十数日を経て「これがこの夏いちばん」を繰り返した果て、ついにこの気温、37、9度です。

  この気温はエジプトのカイロと並ぶ温度です。アフリカ大陸ですよ。

        
0810百合1373.jpg                              23.8.10 東京都清瀬市



      
0809みや1288.jpg               "マグロ? イマ イイヤ"

        大丈夫かな


      
ひた廊下0031.jpg       おなかすいたでしょ

               "ココニ 運ンデ クレタラ タベテモイイヨー"

       大丈夫かな


  じっとしていても暑い頃とて、部屋を涼しくして、水を切らさないようにして、小さい生きものには細心の注意の要る時期に、うき世のよしなしごとに飛び回らなければならないこともあり。

  問題の18日の前日、17日のこと、みやとひたちのふたりを留守居に置いて、朝6時に出発。関越自動車道を新潟市に片道300キロのドライブに出ました。

        
0817赤城2456.jpg                             23.8.17 赤城高原

  サービスエリアは午前8時前にすでにかなりの賑わいです。
  冷たい水で手を冷やせるのもこの時期の御馳走。
  最近のサービスエリアは"道の駅"化していて、地元の新鮮な野菜果物・産物が手に入ります。オヤツ用にトマト、今年収穫の林檎を買えました。

  群馬・新潟はこの7月末に記録的な豪雨でひどい災害があったばかりです。
  山が崩れ、信濃川、魚野川といった河川が川筋を変えるほど氾濫して越後平野の至る所に浸水被害が出ました。

  新幹線や高速道路は普通に機能しているので、東京では気づきませんでしたが、出かけてみると群馬県と新潟県の県境から新潟市方面のローカル鉄道や県道レベルの道路は寸断されたまま、まだ完全には復旧していない場所がいくらもありました。三週間も前のことですから、国内の災害としては実に珍しいことです。並外れた規模の豪雨であったことが改めてわかりました。

    
0817アオサギ2465.jpg   " コシヒカリ無事ダヨ"    あぜ道のアオサギ 23.8.17 新潟県南魚沼市

  洪水に洗われた畑の作物は全滅とのことですが、稲田は強いもののようです。特産のお米はどうなるだろうと、お米好きの私たちは心配していましたが、意外に影響は少ないということです。収穫の時期にはむしろ放射能禍の方が問題になるでしょう。水田は青々として、真夏の日差しに負けない鮮やかな輝きを放っていましたが。

   
0808百日紅0590.jpg                                            23.8.8 東京都清瀬市


  夜9時過ぎに帰宅すると、ふたりは鍵の音を聞きつけて玄関に出て来ていました。

     無事でよかった。暑かったね。

  みやとひたちにしても、久しぶりに暗くなるまで誰もいない丸一日を過ごしたので、少し心細くなっていたのかもしれません。暑くなってからは、家族がバラバラ帰ってもいちいち玄関までは出迎えず、廊下や居間の床に寝転がったまま、薄目を開けて横を通る家族に前足か尻尾を動かす程度の"オカエリ"が普通でしたから。この日の"オカエリ"には少し心がこもっているような気がしました。

     
食器0033.jpg    ふたり分プラス1皿の御飯はさすがにからっぽでした
    五箇所に置いた水飲みも ほどほどの減り

  そして、その翌日が摂氏37、9度。ふたりはいつも通りの家族の風景に、安心してグッタリしていたのでした。

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