2013年7月10日

梅雨明け猫日乗


    
0708百日紅4064.jpg                             25.7.8 東京都清瀬市

  関東は例年よりかなり早く梅雨が明けました。

  この辺りでは雨の印象の薄い今年の梅雨でした。

  作物の生育には心細い量だったと感じますが、それでも水源地の水量は意外にも足りていると言います。


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                             25.7.8 東京都清瀬市

  梅雨が明ければいよいよ炎熱の夏です。この気候帯にある我が国は、昔から夏の過ごしにくさは冬の比ではないとして、昔の人の暑さの嘆きもさまざまな古典に残って見えます。

  面白いことは、古代の日本には夏休みという発想はなかったらしいということです。しのぎがたさをこぼしながら、それでは何もしないですむ方法を考えようという方向へは向かわず、フーフー汗を流しながら、ともかくあるべき日々を続けようとしてきた民族です。
 
         
0707野原3744.jpg                             25.7.8 東京都清瀬市

  これは私たちの生活感覚が本来勤勉な農耕型であることに拠るのでしょう。寒暑にかかわらず、その時々の仕事を実直にこなすことがあたり前という感覚です。気候の厳しい夏の時期には長いバカンスを取るといった働き方は、近代になってから、これも様々な文化とともに、外国から輸入して知った習慣です。合理的ではありますが、性に合わない人もいるのではないかと思ったりします。

    
0710チョロン2168.jpg     今日も元気かな     “ ウン ”

   チョロンは夕方によく庭に訪れます。
   柿の木の下の 小鳥用の水飲みが 散歩猫にも役立っています。

  グレコちゃんは時々庭に現れて、一回りしてゆきますが、またそのままどこかへ姿を消して、このところ不在がちです。かわりにこのサビイちゃんがほぼ常駐するようになりました。
    
0710サビイ2172.jpg     グレコちゃん どうしてるかな

               “ サッキ キテタネ ”

  庭の管理猫のグレコちゃんはなかなか厳しく、自分よりはるかに大きな散歩猫でもみだりに立ち入ると激しい迫力で追い出します。寄る辺ない仔ネコなどもってのほかです。常連のF.ミミちゃんでさえ長く滞在しすぎると追い立てを食います。
  
サビイちゃんがこうしていられるのは、そのグレコちゃんの容認あってのことのはず。

    
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  サビイちゃんが二週間ほど前に現れた時、左足の膝関節のあたりににひどい怪我をしていました。まさか銃創ではないでしょうが、血の色のわかる丸い突き傷のようなものが、白く化膿しているように見え、深い傷であるらしく、雨がちの濡れた庭の繁みの中を、その脚を浮かせて三本脚で歩いていました。仔猫ではないものの、まだ生きる知恵の十分ではなさそうな若さです。

  早く手当をしなければあの脚は壊死してしまうのではないか。悪くすれば命にまで関わるのではないかと思われましたが、こちらが姿を見せると痛々しい脚で全力で逃げます。人に慣れていない猫だったので捕まえることができませんでした。

  生傷の見える痩せた姿を獣医さんにも診せられず、私どもがはらはら見守っていたのを、どういう考えかグレコちゃんは追い立てなかったのです。

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 静かな庭にひそむ暮らしで、サビイちゃんの怪我は幸い悪化しないですんだようです。
 ブラブラしていた左足を、二三日前から、ためらいがちにですが地面に着いているようです。今日はその脚で顎を掻いているのを確かに見ました。思い通りに動かせるようです。

  グレコちゃんが幾つか居場所を持っていることはわかっています。もしかしてその縄張りの中の安心できる場所の一つを、危なっかしいかわいそうなやせっぽちの若い猫に割譲したのではないかと、我が家ではもっぱら話題になっています。

  
0710グレコ8402.jpg             “ フフ ”

 侠気(おとこぎ)のあるタイプ かもしれないと思わせるグレコちゃん
 女の子だけれど

  顔を見せてね さびしくなるから


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                             25.7.8 東京都清瀬市


そして 梅雨明けの高温が続く毎日 室内では
  
07110ひた2185.jpg           “ オヤツノ トキ ヨンデネ  ”

  ひたちの仰向け生活は 一年の半分以上ですから 珍しいことでもありませんが

      みやまで
 
0710みや2178.jpg      なに その脚は          “ アツインダモン ”

       ふたりとも 日がな 廊下の落とし物のようです
       我が家のいつもの夏の風景です
    
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                             25.7.8 東京都清瀬市
  
  梅雨が明けて、日に日に暑くなるのは地熱の蓄積によるものだと聞きました。たしかに、太陽の高度が最も高くなる時期はもう過ぎて、日射しは以前より強まっているわけではありません。これからは日照時間もむしろ徐々に短くなって行くのに、炎暑はこれからますます募るのです。

  そうすると、時々びっくりするスコールのような夕立も、大地を冷ます意味ではありがたいものであると言えます。

  夕立もなく夜も気温が下がらないまま次の日の太陽を迎えれば、やはり暑さは増して行くのだろうなと思います。

   
0710みや2164.jpg   “ アメガスクナカッタカラ スグニ ジメンガ アツクナッチャウンジャナイノ ”

  そうね 真夏のスタート地点で いつもの梅雨明け時よりも暑いような気がします

  それはともかく  みやちゃん ティッシュボックスに顎のせるのやめてね
  使えないでしょ

    暑さにまだ慣れないせいか、もうみやはダルそうです。

  熱中症を警戒する報道が毎日ありますね。
  みなさまも、どうぞお大切に。

       
0708紫陽花4097.jpg                             25.7.8 東京都清瀬市








    






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