五月闇
23.6.5 東京都清瀬市
どんよりした梅雨空の下、緑は盛んに繁り、古典に「木の下 暗がりもてゆく」と表現されるような時節です。梅雨の今頃、陰暦五月の頃の、昼でも鬱蒼と暗いさまを五月闇と呼んだりもしました。
東京はこの一週間、一日安定して晴れる日はほとんどありませんでした。チャンスを狙わないと散歩にも出かけられません。
23.6.12 東京都清瀬市
お稲荷様近くのキツネコちゃん、今日もデカ食器前にいました。
"ナニカ?"
雨が止んだね
23.6.18 東京都清瀬市
タイサンボク 23.6.18 東京都清瀬市
我が家の庭にも、雨上がりを待つように、散歩猫が行き交います。御近所の常連です。
こんにちは
"......"
お返事するのに 別に正座しなくても良いんだけど
耳またはさんじゃったの?
"......"
無口なタヌキチ君、雨の合間に来て、今日もおっとりと庭で紫陽花の匂いをかいだりして過ごしてゆくようです。
23.6.11 東京都清瀬市
グレちゃん ごきげんよう
"コンニチハ (ゴハン ヨロシク)"
ワンちゃん並みのすごい笑顔です。
無垢な風貌で、ちょっと心配な感じのタヌキチ君の後で会うと、
いかにも練れたたたずまいのグレコちゃんです。
今日もとにかく大丈夫そうです。
外に暮らす猫たちには、もちろんこの雨の季節に限りませんが、自然の厳しさが直撃します。しかし、それなりの暮らし方があるのでしょう。日々を自力で凌ぐ彼らには、家猫にはないたくましさがあり、賢さがあるように見えます。
さて、我が家では、野生の乏しい猫家族が
"窓ノ近クモ 暗イ ナンカ 元気 デナイ"
机の上は遠慮しなさい
"勉強の友"じゃなくて ただの"邪魔"になってるよ
"コード カジッチャオーカナ"
こらこら
"物干シ ニモ 行ケナイシ オ昼寝スルシカ ナイカ"
本も読めるよ
"......"
やっぱり寝ましたか
23.6.18 東京都清瀬市
23.6.12 東京都清瀬市
静かな雲の下、雨がちの森で、水辺で、雛鳥たちはすくすくと、目に見えて成長してゆきます。