小満猫
24.5.20 東京都清瀬市
「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」(『暦便覧』)という、二十四節気の
「小満(しょうまん)」の時期にあたるのが今。5月の21日あたりからの半月ほどの
期間です。
散歩の野道も緑が深くなり、強くなって来た日差しに ものがみな鮮やかです。
新芽 24.5.29 東京都清瀬市
桑の実 24.5.29 東京都清瀬市
二十四節気をさらに細かく三つの期間に分け、それぞれの時期の特性を短く述べたものに七十二候というものがあります。 小満を三つに分けたその初めの候(初候)は「蚕起食桑」(蚕(かいこ)起って桑を食らふ)。蚕が盛んに桑の葉を食む頃と説明されています。野道の桑の葉も豊かに茂り、熟した実は散歩の人が摘んでは食べています。
24.5.26 東京都清瀬市
猫の森のあたりもすっかり初夏の佇まいになりました。
家族団欒でしょうか。
前に出会った舌出し仔猫のキョトン君と柄がよく似ています。
本人にしてはちょっと大きいような。 きょうだいでしょうか。
芹葉飛燕草 24.5.20 東京都清瀬市
この柄はいわゆるサビ。
またはベッコウ(鼈甲)というゴージャスな呼び方もあります。
迷彩柄で目鼻立ちが分かりにくいのが難点といえば言えますが、見ようによってはお洒落な柄。
今まで知り合ったサビ猫が、たまたまみな賢いよい猫ばかりだったので、お利口柄という印象があります。
山本周五郎の小説に「あだこ」というのもありましたね。 映画では吉永小百合さんが顔を黒く汚して働き者の健気な市井の娘あだこを演じたのでしたが、そんな感じが重なります。
このサビーちゃんも顔立ちはよく分からないものの、耳長猫なのはやはりキョトン君の一族なのではと思われます。
24.5.20 東京都清瀬市
野原は猫たちにもよい季節がしばらく続きます。
一方、家の中暮らしの猫には、残念ながら満ち満ちる緑の恩恵はあまり及びません。
" タイクツ "
" タイクツ "
" ナニカ オモシロイコト ナイカナ... "
" シカタガナイカラ ネズミ ト アソボー "
みやが跳びかかっているのはふたりのお気に入りのネズミのチョロQです。
新しく換えたばかりのマウスが、似ていて心配になります。みやに襲われそうで。
どうか気付かないでね。
" ナニ? "
なるほど マウス