暑中お見舞い 水辺蓮華篇 行田蓮
26.7.30 埼玉県行田市
土用の丑の日、当然のように夕食に参加してくるひたち君をなだめなだめ、(ネコ様の健康のため、我が家の経済のため)ちょっと後ろめたくも人間家族だけでウナギを食べて、一夜明けた7月30日。水辺に涼を求めて、蓮の花を見に朝のドライブに出かけました。
26.7.8 東京都清瀬市
行田市は埼玉県北部の街。東京都のはずれ、川を渡れば埼玉県になる私の住む街から真っ直ぐ埼玉県を北上すると、行き着くところが行田です。その北はもう群馬県。南は鴻巣、東は加須、羽生の各市に接し、西は暑さで有名なあの熊谷市です。
6時半に(本当はもっと早い予定だったのですが、寝坊したのです)出発して、
一部は関越高速道路を使って約一時間半、まだ暑くなる前に行田に着きました。
26.7.30 埼玉県行田市
26.7.30 埼玉県行田市
行田にはいわゆる「古代蓮」と呼ばれるロマンチックな蓮が見られます。
奇跡の始まりは昭和46年(1971)のこと。建設工事のための掘削でできた水たまりが池となり、地中深く眠っていた太古の蓮の実がその水の中で目覚めたのだと言われます。
26.7.30 埼玉県行田市
注目されるようになったのはその二年後の昭和48年(1973)、池の水面に植物の丸い葉がみとめられ、やがて薄紅色の花が咲きました。蓮の花です。その年から本格的な調査が開始されました。
26.7.30 埼玉県行田市
古代蓮と言えば、千葉県検見川の落合遺跡で発見された大賀蓮(おおがはす)が知られています。遺跡から三粒見つかった蓮の実の一粒が発芽し、見事に花が咲いたのです。
こちらは同じ遺跡で蓮の実とともに出土した丸木舟の破片の放射性炭素年代推定から、2000年以上前の、弥生時代以前のものと確かめられました。
26.7.30 埼玉県行田市
行田の蓮については、これほどはっきりした調査結果が出ないのが関係者のはがゆいところでしょう。
アイソトープ検査をはじめとする様々の推定の試みから、1400年〜3000年前の、ともかく古代の蓮であるという説明がされています。
行田市ではこの古代蓮のほか、あわせて42種類12万株もの蓮を栽培する「古代蓮の里」という広い湖沼公園を経営しています(http://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/)。
26.7.30 埼玉県行田市
26.7.30 埼玉県行田市
26.7.30 埼玉県行田市
極楽浄土の花咲く池に、水面をびっしり埋めて水草が繁茂し、小魚が跳ね、
亀が遊び、ウシガエルの低い鳴き声が響き、立ち上がる蓮の茎や葉をかすめて
さまざまな種類の蜻蛉が飛び、いろいろな虫も飛び交い。
涼を得るというよりは、無数の生き物のエネルギーに圧倒される水辺散策でしたが、
暑中に元気を得た気がいたします。
もしドライブがお好きなら、涼しい早朝のお出かけをお勧めいたします。
ちなみに、午前5時以前ですと駐車場は無料で入れるそうです。
私もまた行きたいと思っていますが、あと半月早く思いつけば良かった
と後悔しています。
もう終わってしまった品種も多いのが残念でしたから。
26.7.30 埼玉県行田市
さて、浮世に戻ると暑い暑い毎日
“ カバヤキ クレナイカラ バテナイヨウニ オヒルネ スルネ ”
お昼寝はいつものことでしょ
仰向け寝なので、空調の具合によってはお腹が冷えないように
お気に入りのタオル一枚の掛け物を
暑さが続きます 何卒お大切にお過ごし下さい。