雪掻き(掻かない)猫
25.1.15 東京都清瀬市
雪に慣れない東京は、雪の度に、北国の人には何ということもないような降雪量で大騒ぎになります。ましてこの度の雪は、7年振りの(関東では)大雪とのことで。
道路の除雪の習慣も技術もないので、夜の雪はそのまま凍って朝に残ります。このあたりでも、降り止んだ翌15日朝、最寄りのバス停では定刻の40分遅れでした。
25.1.15 東京都清瀬市
この住宅街も雪に埋もれて、朝から雪掻きでした。
御近所猫のM.シロクロちゃんはこのところ具合が悪く、Mさんの御主人は朝9時過ぎに、雪掻き中の路を大きな猫キャリーを大事そうに持って獣医さんに行かれました。タクシーを呼んでもなかなか来ないので、待ちきれずに、徒歩で車の拾える大通りに出るつもりだというお話でした。大通りに出る途中に除雪されない長い坂があるので、この住宅地のノーマルタイヤの車は今日明日は使えそうにありません。
天窓から庭の雪景色を見ています
“ 雪 ミルミル ”
というわけで 二人の大好きな物干し場
朝は10センチくらいの積雪が表面固く凍っていましたが、
よく日が当たるので、昼過ぎには残りがこんなです。
“ ユキ ダネ ”
さわってみたら?
“ ツメタソウ ”
ひたち君 その手 下ろせないの?
“ オロセナイノ ”
意外に繊細なところあるね
“ カキゴオリ ミタイナ ”
冷たい匂いがするでしょ
“ ミヤチャンモ ミルダケデ イイノ ”
二人とも、雪で妙に明るくなった辺りの景色を眺めるだけで
慎重にも ひと掻きもしませんでした
25.1.15 東京都清瀬市
夕方になると、路肩によせた水っぽい雪はそのまま凍りはじめるようでした。明日の朝のことなどを考えながら、玄関先のみぞれ水を掃いていると、M.シロクロちゃんがお医者さんから帰って来ました。
長い診療だったのでちょっと驚きながら伺うと、「どうも、もうよくないようです」と仰る。18歳だそうです。4年前に亡くなられた奥様が可愛がっていたのを、その後は御主人が大事に御世話なさっています。大きなたっぷりした体格の猫さんで、元気な時はこのあたりのちょっとした顔でした。病気になってしまうと、この寒さもひとしお障るのでしょう。もちろん猫の身の上ばかりではありません。
生きているということは、こんな風に、折々の、偶然の、自然の影響をもろに受けて、場合によってはそれで寿命の長さまで左右されるのでしょう。生き物も自然の一部なのだから当然のこと。仕方ありませんが、命が実はこんなにもはかないものだったのだと気付かされることには辛いものがあります。
25.1.15 東京都清瀬市
私も今日は長靴で、雪道を歩いて片道30分の買い物に出かけ、仕事帰りの仙人と駅前で待ち合わせて、みやとひたちのオサシミを買って帰りました。
25.1.13 東京都清瀬市