ありがたや 猫神様の御加護 か
秋も深まりました陰暦は閏(うるう)長月(ながつき)。
珍しい体験をしましたので、ちょっとはずかしいことですが、お話ししましょう。
26.11.1 東京都清瀬市
先週の末のこと、仕事をしている建物の中、三階から二階に降りる階段で、
バランスを崩して頭から転落しました。
フロアとフロアを繋ぐ階段の半分の高さの場所に踊り場があり、階段が逆方向に
折り返す、よくある構造の階段です。
半分まで降りて方向転換したあと、フラついて、踊り場から下半分を
逆さまに転がり落ちました。
26.11.1 東京都清瀬市
授業が終わって間もない時で、廊下にも階段にも幾分人の多い時間帯です。
回りの悲鳴が聞こえましたが、ビックリしている間に二階の床に着きました。
ほかの人を巻き添えにしないで済んで本当によかった。
あっという間のことで、自分でもよくわかりませんでしたが、頭を内側に入れて、
丸い体勢でクルクルッと前転した感じで下に着いたようでした。
右手に抱えた本やノートはそのまま右手に。掛けた眼鏡も外れもせず。
26.10.28 東京都清瀬市
誰か連絡は! 救急車は! といった切迫した声が聞こえ、人だかりが出来つつあり、
これは大ごとになったかとドキドキしました。
恥ずかしいなあと思いながら、そそくさと立ってみると、別になんでもなく、
拍子抜けするほど普通に動けます。
ダイジョーブですか! という声、声、には、ただ反射的に「大丈夫です!」
と答えてしまいましたが、本当に大丈夫だったのです。
26.10.28 東京都清瀬市
痛むところといって、左の膝小僧の約2センチ四方を擦りむいていたくらい。
あちこち調べて見ると頭頂部に、触るとわかる程度の小さい瘤がありました。
あとは、本類を抱えていた右手の掌と手首の間あたりにちょっと擦ったような
赤味が差したくらい。
被害は擦りむいた左膝のあたり、ストッキングが伝線したことくらいでした。
お騒がせしたことが恥ずかしいだけで、何事もなかったようにその日がおわり、
帰宅し、週末に至りました。
“ ビックリシタネ ”
ヒヤヒヤでしょ
(N.ハナちゃん 今日はお花が見えませんが後ろに付いています)
一晩寝て起きると、さすがに、し慣れない運動をした後のような節々の凝り
があって、前日の出来事をいやでも思い出しました。
そして、週末とて、仙人が録画しておいてくれたTVのミステリードラマを
まとめて見たりしておりますと、偶々(たまたま)転落死ばかり。
ドラマでは、階段を突き落とされたりすると「死ぬ」という決まりごとが
あるようです。
“ オチタンダッテ ”
そうなの Y.ミミちゃん
眼鏡を替えたのよ 慣れてないのかな
時々ふらふらしちゃう
転がり落ちて行く、多分代役(スタントマン)の人を見ながら、
経験者としては、あんなもので死にますかいな、と思ったりしますが、
ドラマでは全員頭から血を流してアウト。
打ち所が悪かったら、やはり命に関わる事態にもなるのでしょう。
言ってしまえば、すべては運ですね。
“ ソノメガネ マズインジャナイ? ”
歩く時は 本当は外さないとダメね
(こちらは最近知り合った赤トラさんです)
普段スタントマンの訓練をしているわけでもない私が、ストッキング一本
不意にする程度で事故を切り抜けられたのは、やはり僥倖というべきでしょう。
“ ネコニ オセッキョウハ イイカラ コロバナイデ アルケ”
また来てるの ニセタヌキ君
“ イジワルシナイトキハ ワルイネコジャナイヨ ”
それは そうでもありましょうが
モーちゃんがそういうなら 何も言うことはないわ
普段の猫付き合いの誼(よしみ)で、落ち掛かった瞬間、猫神様が憑いて、
咄嗟に にゃんこクルクル回転の技でお助け下さったのかも知れません。
“ ダイタイ「ソコツ」ダッテ 散歩仙人ガイッテタヨ ”
まあ そうですね 気を付けます
“ デモ セイカクハ ナオラナイト イウヨ ”
たしか獣医さんも そうおっしゃってたね
秋の風も冷たさを増し、季節は初冬の趣を混じえ始めました。
秋野の花も終わりの輝き。野鳥の顔ぶれが少しずつ動いてまいりました。
26.10.28 東京都清瀬市