彼岸猫
しだれ桜 25.3.16 東京都清瀬市
3月16日、靖国神社の標準木が花開き、東京の桜の開花が宣言されました。春のお彼岸に入ってから初夏のような日が幾日もあったとはいえ、そこまでが長く厳しい冬で、北国は記録的な豪雪の年でしたから、春はむしろゆっくり訪れることだろうと思っていました。ですから、去年より15日早いという開花宣言には驚きました。
しだれ桜 25.3.16 東京都清瀬市
お花見の日取りも早まりそうです。
染井吉野 25.3.20 東京都清瀬市
それより先に白木蓮が見頃を迎えています。大振りの花が、春の空にくっきりと白く映えています。
白木蓮 25.3.16 東京都清瀬市
辺りを優雅に圧倒する風情です。
白木蓮 25.3.16 東京都清瀬市
やかましい声で鳴いては仲間と賑やかに群れているヒヨドリも、高い枝にいて、この夢のような白い花を啄んでいるのは随分上品に見えます。この世のものでない、彼岸の鳥のような気がします。
白木蓮 25.3.17 東京都清瀬市
長谷川等伯「仏涅槃図」左下部分(京都 本法寺)
図の左下、白象手前の虎の後ろに豹、その後ろの白地に薄茶の柄が入った
小さな姿が猫と伝わります。
(「みやと探す 作品に書きたい四季の言葉」第78回 猫彼岸)
暖かい佳いお彼岸の日
もちろん 我が家の猫家族は 六波羅蜜を修める気配もなく
“ ン ”
ひたち君 いいもの見つけたね
ちょっと遠出してもスワンベーカリーで美味しいパンを買って来ると、袋では猫も遊べます。なんていうのではコマーシャルになりませんか。
最近知りましたが、スワンベーカリーというパン屋さんはヤマト運輸の子会社です。
“ エ? ”
仕事の本や資料の遣り取りなど宅配便を使うことが多い我が家は、日頃のお付き合いでクロネコヤマトのヤマト運輸には親近感を持っています。
“ パンヤサン シッテル ヨ ヤマト ッテ? ”
別にネコがシンボルだからというわけでなく、便利で親切なサービスが整っていることと、数ある宅配会社の中でも際立って感じの良い配達員さんの働きぶりで、自然に贔屓になりました。
“ クロネコヤマト ダ ”
お役所の許認可権と果敢に闘って来ていることも、一企業が公共のために頑張るなあと、好感をもって見てまいりました。新たにスワンベーカリーという事業を知って、この会社が真に志のある企業であったことを理解しました。尊敬に値します。ホームページ(http://www.swanbakery.jp/)があります。是非御覧下さい。
“スワンノ パンヤサン ダネ ”
そうそう
政権が変わり、政治の力もあって世の中は動き出しているようです。
景気は飛躍的に好転し、この良い空気がなるべく長く続くことが期待されています。若い人の春の就職難も、僅かですが前年よりは改善しているようです。とはいえ、そこに自分の身を長く置こうという場所を探して決めるのは、どんな時勢であれ簡単なことではありません。食べてゆくための仕事に何を選ぶかは、その人の一生の航路をやはり定めるのでしょうから、さまざまな迷いもあります。職に就くまでのあれこれは、若い人には社会に出るためのまず最初の苦業でしょう。
お勤めは何にしても楽なものではないはずですが、働くなら、志のある所が良いと思います。どんな仕事でも、勿論正当な報酬は受けながら、企業なら正当な利益を上げながら、利益の追求だけでなく、その仕事で皆の住む社会を良くしていると思える、損得に関わらない理想のある所。その中での労働なら、忙しくてもこの世に生きて苦労して励む甲斐がある気がいたします。
染井吉野 25.3.21 東京都清瀬市