墨場必携:和歌 八重桜
八重桜 22.4.11 所沢市滝の城址公園いにしへのならのみやこのやへざくら
けふここのへににほひぬるかな
伊勢大輔「詞花集」29
おもかげはみしにかはらでやへざくら
いろはむかしのここちこそすれ
伊勢大輔「伊勢大輔集」18
八重桜 22.4.11 所沢市滝の城址公園堀河院御時、鳥羽殿に行幸の日、池上花といへる心をよみ侍りける
千とせすむ池のみぎはのやへざくら
かげさヘそこにかさねてぞみる
権中納言俊忠「千載和歌集」613
ここのへにひさしくにほへやへざくら
のどけきはるのかぜとしらずや
「金葉集」315
八重桜雲 22.4.11 所沢市滝の城址公園ふるさとのはるをわすれぬやへざくら
これやみしよにかはらざるらむ
式子内親王 「続後撰集」112
やへざくらをりしるひとのなかりせば
みしよのはるにいかであはまし
藤原良経「続後撰集」113
きみがへ（経）むちとせのはるをかさぬべき
ためしとみゆるやへざくらかな
顕昭「新拾遺集」686
八重桜 22.4.18 所沢市滝の城址公園あらたまのとしのちとせのはるのいろを
かねてみかき（御垣）のはなにみるかな
藤原定家「新拾遺集」688
やへざくらやどのさかりのちかければ
このはるの日ぞひかりそふらむ
拾遺愚草「千載和歌集」49
八重桜 22.4.11 所沢市滝の城址公園 
八重桜 22.4.18 所沢市滝の城址公園