墨場必携:漢詩 漢文 冬夜長 釈良寛
21.11.21 東京都清瀬市
冬夜長 釈良寛
一思少年時
読書在空堂
燈火数添油
未厭冬夜長
一たび思ふ少年の時、
書を読みて空堂[くうどう]に在り。
燈火数[しばし]ば油を添え、
未[いま]だ冬夜の長きを厭はざりしを。
ふと思い出す少年の日のある時、
夜人気(ひとけ)のない家で本を読み、
燈火の油をしばしば注ぎ足しながらも、
冬の夜の長いことが少しも苦にならなかったのを。
【文例】 和歌へ
本が大好きな猫、みやといっしょに、すてきなことばを探します。
2009年12月 3日