墨場必携:和歌 秋風
この度は「秋風」の歌を集めました。
22.8.24 東京都清瀬市
真葛原[まくずはら]なびく秋風吹くごとに
阿太[あた]の大野[おほぬ]の萩が花散る
『万葉集』2096 作者不詳
きのふこそ早苗[さなへ]とりしかいつのまに
いなばそよぎて秋風の吹く
『古今和歌集』172 詠み人知らず
稲穂 22.8.16 新潟県南魚沼市泉田
女郎花ふきすぎてくる秋風は
めには見えねどか〔香〕こそしるけれ
『古今和歌集』232 凡河内躬恒
秋風にかきなすこと〔こと〕のこゑ〔声〕にさへ
はかなく人のこひしかるらむ
『古今和歌集』586 壬生忠岑
さらぬだに物おもふころの夕暮[ゆふぐれ]を
いかにせよとて秋風の吹く
『宝治百首(宝治御百首)』1393 帥
あまつ空きよき夕の秋風に
山のは〔端〕のぼる月をみるかな
『宝治百首(宝治御百首)』1562 実氏
夕さればあまつ空なる秋風の
行へもしらぬ人を恋ひつつ
『宝治百首(宝治御百首)』2520 実氏
※夕暮は雲のはたてにものぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて
(『古今和歌集』484詠み人知らず)を本歌とするか
19.10.5 東京都清瀬市
夕波に夏の日数はながれつきぬ
秋風うかぶ天の川上
『草根集』2982 正徹
かざしては夏の日影ぞへだて行く
秋風いだす月の扇〔あふぎ〕に
『草根集』3457 正徹
19.9.20 東京都清瀬市
久かたの清きみ空の秋風に
月も光をみがきそふ〔添ふ〕らし
『内裏歌合』30
さびしとも誰にかたらむ山里の
軒端の松の夜半の秋風
『影供歌合』48
荻[をぎ]の葉に露おきまよふ夕暮[ゆふぐれ]は
とふ〔訪ふ〕べきものと秋風ぞ吹く
『建長八年百首歌合』708
知られじなおなじ袖にはかよふとも
たが夕[ゆふ]ぐれとたのむ秋風
『新古今和歌集』1325 藤原家隆
22.7.11 東京都清瀬市
いちはやく秋風の音[ね]をやどすぞと
長き葉めでて蜀黍[もろこし]は植う
若山牧水『夏を愛する言葉』
"オ散歩ニ 来テマス"
ひたちに似たお馴染み散歩猫
飄々として いつもひとりでいます
おヒゲに そろそろ秋風を感じているのか
22.8.24 東京都清瀬市
真葛原[まくずはら]なびく秋風吹くごとに
阿太[あた]の大野[おほぬ]の萩が花散る
『万葉集』2096 作者不詳
きのふこそ早苗[さなへ]とりしかいつのまに
いなばそよぎて秋風の吹く
『古今和歌集』172 詠み人知らず
稲穂 22.8.16 新潟県南魚沼市泉田
女郎花ふきすぎてくる秋風は
めには見えねどか〔香〕こそしるけれ
『古今和歌集』232 凡河内躬恒
秋風にかきなすこと〔こと〕のこゑ〔声〕にさへ
はかなく人のこひしかるらむ
『古今和歌集』586 壬生忠岑
さらぬだに物おもふころの夕暮[ゆふぐれ]を
いかにせよとて秋風の吹く
『宝治百首(宝治御百首)』1393 帥
あまつ空きよき夕の秋風に
山のは〔端〕のぼる月をみるかな
『宝治百首(宝治御百首)』1562 実氏
夕さればあまつ空なる秋風の
行へもしらぬ人を恋ひつつ
『宝治百首(宝治御百首)』2520 実氏
※夕暮は雲のはたてにものぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて
(『古今和歌集』484詠み人知らず)を本歌とするか
19.10.5 東京都清瀬市
夕波に夏の日数はながれつきぬ
秋風うかぶ天の川上
『草根集』2982 正徹
かざしては夏の日影ぞへだて行く
秋風いだす月の扇〔あふぎ〕に
『草根集』3457 正徹
19.9.20 東京都清瀬市
久かたの清きみ空の秋風に
月も光をみがきそふ〔添ふ〕らし
『内裏歌合』30
さびしとも誰にかたらむ山里の
軒端の松の夜半の秋風
『影供歌合』48
荻[をぎ]の葉に露おきまよふ夕暮[ゆふぐれ]は
とふ〔訪ふ〕べきものと秋風ぞ吹く
『建長八年百首歌合』708
知られじなおなじ袖にはかよふとも
たが夕[ゆふ]ぐれとたのむ秋風
『新古今和歌集』1325 藤原家隆
22.7.11 東京都清瀬市
いちはやく秋風の音[ね]をやどすぞと
長き葉めでて蜀黍[もろこし]は植う
若山牧水『夏を愛する言葉』
"オ散歩ニ 来テマス"
ひたちに似たお馴染み散歩猫
飄々として いつもひとりでいます
おヒゲに そろそろ秋風を感じているのか
【文例】 散文