墨場必携:漢詩 漢文 晩秋 初冬 落葉
22.11.21 東京都清瀬市
山中 王維
荊渓白石出
天寒紅葉稀
山路元無雨
空翠湿人衣
荊渓[けいけい]白石[はくせき]出で、
天寒くして紅葉[こうえふ]稀[まれ]なり。
山路元[もと]より雨無きに、
空翠[くうすい]人衣[じんい]を湿[うるほ]す。
22.11.24 埼玉県新座市平林寺
送王十八帰山、寄題仙遊寺 白居易
(王十八の山に帰るを送り、仙遊寺に寄題す)
曾於太白峰前住
数到仙遊寺裏来
黒水澄時潭底出
白雲破処洞門開
林間煖酒焼紅葉
石上題詩掃緑苔
惆悵旧遊復無到
菊花時節羨君迴
曾[かつ]て太白峰前に於いて住まひ、
数[しばし]ば仙遊寺裏に到りて来たる。
黒水[こくすい]澄める時は潭底[たんてい]出で、
白雲破るる処に洞門開く。
林間に酒を煖[あたた]めて紅葉を焼き、
石上に詩を題して緑苔を掃[はら]ふ。
惆悵[ちうちやう]す 旧遊[きういう]復[ま]た到る無きを
菊花の時節 君が迴[かへ]るを羨む。
22.11.31 東京都清瀬市
【文例】 和歌