墨場必携:唱歌 童謡 兎が来い
「兎が来い」 野口雨情『螢の灯台』所収
山から来い
兎が来い
月夜になるから
山道来い
いそいで来い
里見て来い
お山の兎が
みんなで来い
遊びに来い
はねはね来い
お餅を搗[つ]くから
お庭へ来い
22.9.20 東京都清瀬市
「秋の月」 野口雨情『螢の灯台』所収
石山寺の秋の月
瀬田の唐橋[からはし]誰[た]が渡る
たれも渡らぬわしや渡る
橋の上から下見れば
水にうつるはわが姿
月は姿にみとれてる
帰る矢橋[やばせ]の船でさへ
風が吹かなきや
帰られぬ
帰らにやわが児に逢はれない
月は帰りを
急いでる。
22.8.25 東京都清瀬市
「鼠の小母さん」 野口雨情『螢の灯台』所収
いまここ鼠が
ちよつと通つた
鼠の小母[をば]さん
蝙蝠[かうもり]さん
いまここ鼠が
ちよつと通つた
鼠の小母さん
蝙蝠さん
御門[ごもん]の扉を
見やしやんせ
お月さんがちよつと出て
ちよつと射した
月夜になつたら
蝙蝠さん
鼠もちよつと呼んで
ちよつと遊ぼ
"オ散歩ニ 来マシタ"
猫の森に小さい猫がいました。
心配そうに見えないのは、多分家族がいるのでしょう。
秋の匂いがしてきたね