墨場必携:唱歌・童謡
七つの子 野口雨情
烏 なぜ啼[な]くの
烏は山に
可愛[かはい]七つの
子があるからよ
可愛[かはい] 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
いつて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ
大正7年『金の船』7月
※「七つの子」とは「七羽の子」か「七歳の子」か未詳。それぞれに説がある。
ただ、カラスの生態としては周知のとおり、七歳で「子」であることはない。
七羽でないとすれば、人で言えば七歳くらいの幼さ という比喩であろうか。
21.6.7 東京都清瀬市
ただ今子育て中。二羽の雛の頭が見えるが、樹が高いので、
巣の中にほかにもいるのかどうかは不明。
親鳥二羽は巣を出たり入ったり。餌を運び、交代で巣を護っている。
夏は来ぬ 佐々木信綱
1 卯の花の匂ふ垣根に
時鳥[ほととぎす]早も来鳴きて
忍音[しのびね]もらす夏は来ぬ
2 さみだれのそそぐ山田に
賤の女[しづのめ]が裳裾[もすそ]ぬらして
玉苗[たまなへ]植うる夏は来ぬ
*第二行「賤の女」はのちに「早乙女[さおとめ]」に改変。
3 橘[たちばな]の薫[かを]る軒端の
窓近く蛍飛びかひ
おこたり諌[いさ]むる夏は来ぬ
4 楝[あふち]ちる川[かは]べの宿の
門[かど]遠く水鶏[くゐな]声[こゑ]して
夕月[ゆふづき]すずしき夏は来ぬ
5 五月闇[さつきやみ]蛍飛びかひ
水鶏[くゐな]鳴き 卯の花咲きて
早苗[さなへ]植ゑわたす夏は来ぬ
オ散歩ニ キマシタ 御近所のミミちゃん
烏 なぜ啼[な]くの
烏は山に
可愛[かはい]七つの
子があるからよ
可愛[かはい] 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
いつて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ
大正7年『金の船』7月
※「七つの子」とは「七羽の子」か「七歳の子」か未詳。それぞれに説がある。
ただ、カラスの生態としては周知のとおり、七歳で「子」であることはない。
七羽でないとすれば、人で言えば七歳くらいの幼さ という比喩であろうか。
21.6.7 東京都清瀬市
ただ今子育て中。二羽の雛の頭が見えるが、樹が高いので、
巣の中にほかにもいるのかどうかは不明。
親鳥二羽は巣を出たり入ったり。餌を運び、交代で巣を護っている。
夏は来ぬ 佐々木信綱
1 卯の花の匂ふ垣根に
時鳥[ほととぎす]早も来鳴きて
忍音[しのびね]もらす夏は来ぬ
2 さみだれのそそぐ山田に
賤の女[しづのめ]が裳裾[もすそ]ぬらして
玉苗[たまなへ]植うる夏は来ぬ
*第二行「賤の女」はのちに「早乙女[さおとめ]」に改変。
3 橘[たちばな]の薫[かを]る軒端の
窓近く蛍飛びかひ
おこたり諌[いさ]むる夏は来ぬ
4 楝[あふち]ちる川[かは]べの宿の
門[かど]遠く水鶏[くゐな]声[こゑ]して
夕月[ゆふづき]すずしき夏は来ぬ
5 五月闇[さつきやみ]蛍飛びかひ
水鶏[くゐな]鳴き 卯の花咲きて
早苗[さなへ]植ゑわたす夏は来ぬ
オ散歩ニ キマシタ 御近所のミミちゃん
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