墨場必携:漢詩 漢文 桃
22.3.12 東京都清瀬市
桃源行 王維
春来遍是桃花水
不弁仙源何処尋
『和漢朗詠集』38
春来[きた]つては遍[あまね]く是れ桃花[たうくわ]の水[みづ]なれば、
仙源[せんぐゑん]を弁[わきま]へず何[いづ]れの処[ところ]にか尋ねむ。
※「桃花源記」(陶淵明)による。32句に及ぶ「桃源行」詩の末尾の2句。
王維19歳の時の詩と伝わる。
22.3.5 東京都清瀬市
22.3.5 東京都清瀬市
花時天似酔序 菅原道真
春之暮月 月之三朝
天酔于花 桃李盛也
我后一日之沢
万機之余 曲水雖遥
遺塵雖絶
書巴字而知地勢
思魏文以翫風流
蓋志之所之 謹上小序
『和漢朗詠集』39
春の暮月[ぼぐえつ]、月の三朝[さんてう]、
天花に酔[ゑ]へり、桃李[たうり]盛んなるなり。
我が后[きみ]一日[いちじつ]の沢[たく]、
万機[ばんき]の余[あまり]、曲水[きよくすい]遥かなりといへども、
遺塵[ゐぢん]絶たえたりといへども、
巴の字を書きて地勢を知り、
魏文[ぎぶん]を思ひて以つて風流[ふりう]を翫[もてあそ]ぶ。
蓋[けだ]し志[こころざし]の之[ゆ]く所、
謹んで小序[せうじよ]を上[たてまつ]る。
22.3.11 東京都清瀬市
同題詩 菅原道真
煙霞遠近応同戸
桃李浅深似勧盃
『和漢朗詠集』40
煙霞[えんか]の遠近[えんきん]同戸[どうこ]なるべし。
桃李[たうり]の浅深[せんしん]勧盃[けんぱい]に似たり。
22.3.12 東京都清瀬市
" 桃ノ花 下照ル道 ヲ オ散歩ニ 来マシタ"
【文例】 和歌