2014年1月 6日

墨場必携:漢詩 學問須從今日始 伊藤仁斎


       
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  學問須從今日始    伊藤仁斎

      學問須從今日始
      算前顧後莫悠悠
      寸苗遂作蒼蒼樹
      原水還爲※※流   ※氵+虢
      知識開時八荒闊
      工夫熟處一毛輶
      六經元自儂家物
      何必區區向外求

       
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    学問は須(すべから)く今日従(よ)り始むべく
    算前(さんぜん)し 顧後(こご)して
                      悠悠たること莫(な)かれ
    寸苗(すんびよう)も遂(つひ)には
                 蒼蒼(そうそう)たる樹と作(な)り
    原水も還(めぐ)りて※※(かくかく)たる流れと為(な)る
    知識の開くる時は八荒闊(ひろ)く
    工夫の熟せる処(ところ)は一毛輶(かろ)し
    六経(りくけい)は元(もと)自(おのづか)ら
                      儂家(どうか)の物なれば
    何ぞ必ずしも區區として外に向かひて求めんや

       
0104アオジ1786.jpg                                            26.1.4 東京都清瀬市


  学問は、当然なすべきこととして、
                 思い立った今日から始めるべきである。
  今までのあれこれをはかってみたり、
     これから後のことに思いをめぐらしたりなど、
               ゆっくりしていることがあってはならない。
  一寸の苗もやがては青々と茂った大樹となり
  水源の細い流れも流れめぐって激しく滾る流れとなる
  知識が啓発されるときは八方が果てもなく広がるように
                      何事にも通じるようになり
  思慮が十分に達した場合はあらゆることを行うことが容易になる
  六経はもともとわたしの家の物なのだから
  どうして苦労して外(=六経以外のもの)に向かって
          学問の道を求めることがあろうか(いや ありえない)

       
0102富士1336.jpg                                          26.1.2 東京都清瀬市より


 

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