墨場必携:漢詩 夏晝(夏昼)
カルガモ 23.7.18 東京都清瀬市
夏晝(夏昼) 大窪詩仏
貪睡鳧雛猶傍母
學飛燕子已離巢
湘簾半捲閑窗午
臥見微風度竹梢
睡(ねむ)りを貪る鳧雛(ふすう)は猶(な)ほ母に傍(そ)ひ
飛ぶを学びし燕子(えんし)は已(すで)に巣を離る
湘簾(しやうれん)半ば捲く閑窓(かんさう)の午(ひる)
臥して見る微風(びふう)の竹梢(ちくせう)を度(わた)るを
カルガモ 23.7.3 東京都清瀬市
燕子 23.7.3 東京都清瀬市
睡りを貪る鳧(かも)の雛は まだ母鳥によりそったまま
飛び方を学んだ燕の子は もう巣立ちした
竹の簾を半ば捲き上げる 昼の窓辺
横になったまま微かな風が竹の梢を吹き渡るのを見ている
23.7.18 東京都清瀬市