2011年6月22日

墨場必携:漢詩 梅雨螢


   
    
0625ゴイサギ6655.jpg                                 ゴイサギ 23.6.25 東京都清瀬市                                     

   偶作 五月十八日夜    尾藤二州

      客去樽空燈又微
      疏簾半捲意依稀
      眠來就枕未安穩
      一點流螢截雨飛

       客去り樽空(むな)しく 燈(ともしび)又(ま)た微(かす)か
       疏簾(それん)半(なか)ば捲き 意(い)は依稀(いき)たり
       眠来たりて枕に就くも 未(いま)だ安穏ならず
       一点の流螢(りうけい) 雨を截ちて飛ぶ

    
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                                     ゴイサギ 23.6.25 東京都清瀬市

     客は帰り酒樽も空になり 燈火も消えかかる
     疏(まばら)に編んだ簾を半ば捲きあげて ぼんやりしている
     睡くなって枕に就いたが まだ眠れない
     風に吹かれた螢が一つ 雨をたち切るように飛んでいる
     
    
0625ゴイサギ6619.jpg                                      ゴイサギ 23.6.25 東京都清瀬市


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