墨場必携:漢詩 交友
23.12.9 埼玉県新座市
「上州大王陪臨水閣詩序(上州大王の臨水閣に陪する詩の序)」 『本朝文粋』
後江相公(大江朝綱)
蕭会稽之過古廟 託締異代之交
張僕射之重新才 推為忘年之友
蕭会稽(せうくわいけい)が古廟(こべう)を過(よ)きし、
託(つ)けて異代(いたい)の交(まじは)りを締(むす)べり。
張僕射(ちやうぼくや)が新才(しんさい)を重(おも)くせし、
推(お)して忘年(ばうねん)の友(とも)とせり。
※蕭会稽:会稽郡の丞となった蕭允
※古廟:延陵にある呉の季礼の廟
※異代之交:時代を異にするが志を同じくする者としての交わり
※以上『陳書』蕭允伝
※張僕射:尚書僕射(しょうしょぼくや:役職)であった張纘ら
※忘年之友:長幼を忘れた友人
23.12.17 埼玉県所沢市
会稽郡の丞となった蕭允が、途中延陵で呉の季礼の廟を通り過ぎた時、
季礼を祭って、時代を異にするが志を同じくする者としての交わりを結んだ。
尚書僕射であった張纘らは、官も高く年長であったが、年少で才名のあった
江総を推重して、長幼を忘れた友人とした。
23.12.17 埼玉県所沢市