墨場必携:漢詩 所見 清人佳境
24.3.8 東京都清瀬市
「所見(しよけん)」 江馬細香
半輪淡月夜三更
誰住梅辺小院清
知得読書人未寐
銀燈一点透簾明
三更:夜の時間を五つに区分する中国の習慣に基く呼び名。
夜の始まりから数えて早い時刻から一更、二更と使う。
三更はその真ん中、夜半(よなか・よは)と呼ばれる頃と重なる
深夜の12時を含む時間帯。
寐:「寝」に同じ
24.3.1 東京都清瀬市
半輪(はんりん)の淡月(たんげつ) 夜三更(さんかう)
誰か住む 梅辺小院の清きに
知り得たり 読書して人未(いま)だ寐(いね)ず
銀燈一点 簾を透して明らかなり
24.3.24 東京都清瀬市
淡い半月が浮かぶ 夜半(よは)更けて
誰が住むのか 梅の咲くさっぱりとした小さな家
わかった その人は読書してまだ寝ずにいる
輝く燈火が一点 銀色に簾を透ってくっきりと見える
24.3.20 東京都清瀬市