墨場必携:漢詩 聴初蝉 紀長谷雄
25.8.20 東京都清瀬市
歳去歳来聴不変
莫言秋後遂為空
『和漢朗詠集』196
「聴初蝉」紀長谷雄
25.8.16 東京都清瀬市
歳(とし)去(さ)り歳(とし)来(きた)りて聴けども変ぜず
言ふことなかれ 秋の後(のち)に
遂(つひ)に空(くう)と為(な)らんと
25.7.27 東京都清瀬市
古い年が去り新しい年が来ても蝉の声が変わるわけではない。
蝉が秋の後にはむなしく死んでしまうものと言い捨てるわけには
いかないようだ。
25.8.26 東京都清瀬市
2013年9月 3日