墨場必携:漢詩 山水小景 頼山陽
24.1.7 東京都清瀬市
「山水小景」 頼山陽
※連作五首のうちのひとつ
幾樹麴塵煙
春江天已曙
唯聞鶯語聲
不見鶯棲處
幾樹麴塵(きくぢん)の煙(けむり)
春江(しゆんかう)天已(すで)に曙(あ)く
唯(た)だ聞く 鶯語(あうご)の声(こゑ)
見えず 鶯(うぐひす)の棲処(すみか)
麴塵煙:「麴塵」は明るい緑色。若柳の色などに言う。
「麴塵煙」は浅緑のもや、霞。
鶯語声:鶯の囀り。
24.1.7 東京都清瀬市
木々には浅緑色の霞が漂っている。
春の水辺近く 天は已(すで)に明けた。
鶯の囀(さえず)る声が聞こえるばかり、
鶯の居どころは見えない。
※( )内の読み方表記は現代仮名遣い
ジョウビタキ 24.1.7 東京都清瀬市
ジョウビタキ 24.1.7 東京都清瀬市
ジョウビタキ 23.12.30 東京都清瀬市