墨場必携:漢詩 山路観楓 夏目漱石
24.12.8 東京都清瀬市
山路観楓(さんろにふうをみる)
夏目漱石
石苔沐雨滑難攀
渡水穿林往又還
處處鹿聲尋不得
白雲紅葉満千山
石苔(せきたい)雨に沐(もく)し滑(かつ)にして攀(よ)じ難く
水を渡り林を穿(うが)ち往(ゆ)き又(ま)た還(かへ)る
処処の鹿声(ろくせい)尋ぬるも得ず
白雲(はくうん)紅葉(こうえふ)千山(せんざん)に満つ
シジュウカラ 24.12.8 東京都清瀬市
石についた苔は雨に洗われて 滑ってのぼりにくい
川を渡り林を通り抜けて 往(い)ってはまた還(かえ)る
あちらこちら鹿の鳴く声がするが 居所はわからない
白い雲紅いもみじが山々に満ちている
ツグミ 24.12.8 東京都清瀬市
23.12.4 東京都清瀬市