2008年12月19日

九成宮醴泉銘 臨書用の筆

中野先生筆s.jpg
もう、半年以上前になりますが、中野北溟先生からお電話をいただきました。
九成宮醴泉銘を臨書する筆が欲しいとのこと。





天来考案の籠巻筆の中に「白鵞」という筆があります。羊毛と白馬の毛が混ざっています。
「あれ、少し柔らかいので、もう少し腰を出して、先端をたっぷりさせて欲しいんだよ」
というわけで、そのままを雲平さんに伝えました。
「やってみましょう」という答。しばらくして、試作品が送られてきました。
中野北溟先生に送ると、「まだ腰が足りない」とのこと。雲平さんに伝えると、「難しいですねえ」というので、直接話し合っていただきました。
「九成宮醴泉銘を臨書するそうですね。だいたいわかりました」と雲平さん。さすがですね。
でも、新しい試作品も「もうちょっと腰を出して」というので、またまた試作。

中野先生筆.jpgこんなことを何度も続け、ようやく完成したのがこの筆です。
左が従来の「白鵞」(小)で、右が中野北溟先生の筆。右のほうがちょっとぽってりしてますね。狸の毛が混ざっています。

中野北溟先生監修の九成宮醴泉銘を臨書するための筆は、本体価格19000円。(2008年当時の価格です)
購入希望の方はこちらまで。「中野先生監修・九成宮醴泉銘臨書用の筆希望」と明記してくださいね。
一本一本雲平さん自身が作りますので、日にちがかかります。ご了承ください。

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