2011年11月11日

墨場必携:漢詩 秋葉随日落

    
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  「秋葉随月落(秋葉日に随ひて落つ)」より
                   『和漢朗詠集』317落葉 後中書王具平親王
    逐夜光多呉苑月
    毎朝声少漢林風

      夜(よ)を逐(お)ひて光多(おほ)し呉苑(ごゑん)の月
      朝(あした)ごとに声(こゑ)少(すくな)し漢林(かんりん)の風

    ※呉苑:戦国時代の呉の長洲苑。
    ※漢林:漢の武帝が作った上林苑。
     呉苑、漢林は古典の引用。景勝・絶景を暗示する装飾的な修辞。
     解釈に具体的に呉苑、漢林の地そのものを考慮するべき表現ではない。

    
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     落葉するにつれ 夜ごとに木々の枝を透く月の光は明るさを増し
     葉を少なくして 朝を迎えるごとに梢を渡る風の声はささやかになりゆく

    
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