たぬきち君
ヒヨドリ 21.11.15 東京都清瀬市
TVで繰り返されるCMが耳に残って、つい口ずさんでしまう今日この頃。
"みやとひたちがチカラを合わせて みんなのシアワセを〜!"
しかし、みやとひたちはなかなかチカラを合わせないでしょうね。
ちょっとしっぽを触ったとか何とかで、みやは一瞬にして"激怒みや"に変身。ひたちと同じ視界で見ると、小さく小さくてカワイイのですが、スゴイ迫力です。覚えないのか懲りないのか、しょっちゅうチョッカイを出しては"激怒みや"に変身させるひたち。どっちもどっちの鬼ごっこが絶えません。
歌 違ウデショ。
"皆 ト ひたち ガ チカラ ヲ 合ワセテ みやチャン ノ シアワセ ヲ〜 " デショ。
ビンチョーマグロ 買ットイテ クレタ?
しかし、政治世界と同じく、立場の違いを超えて内部が結束するのは"外患"が生じた時。ひたちが脇にくっついてもみやが邪慳に怒らないという珍しい事態が、窓際では続いています。
11月に入って間もないある日から、庭に面した濡れ縁にやって来る猫が一匹。
毛並みはきれいでふくふく丸々としたタヌキ顔ですが首輪は無し、飼い猫なのか、ノラなのか。もちろん年齢不明。成猫ですが年寄りではなさそうです。男の子だと言うこと以外、何も分からない、仮名たぬきち君です。
コンニチハ
それから、毎日現れて、一日のかなりの時間をこの濡れ縁で過ごしています。
頂き物の入っていた木箱が空いたのを、処分しようと思って取り敢えず置いてある中に、泊まって行く日もあるようです。
実は、その木箱には、先週はずっと、先回お話しした仔猫三きょうだいがくっついて昼寝をしたりしていたのです。姿が見えるとひたちもみやもガラス戸に張り付いて興味津々見ていたものでした。
三匹の仔猫のひとり、一番やんちゃ顔のコトラ吉君
ヘヘッ
もしかして居付くかなと期待したり、またそれならどういうふうに世話しようかと、思案の途中だったのですが、数日前の朝、ひたちがガラス戸を押し開けて縁に飛びだして、庭を逃げる3匹を追いかけるという出来事がありました。
道路に出て、三方に逃げられて途方に暮れているひたちを主人が抱いて入ったのでしたが。
その日を境に三きょうだいは我が家の庭には現れなくなりました。大猫に追いかけられたことが、仔猫たちには本当に恐ろしかったのでしょう。ここはコワイ庭になってしまったのでしょう。
縄張りを守ったのか、一緒に遊べると思ったのか、ひたちの気持ちは分かりませんが、その後も濡縁の木箱を盛んに気にしているのは、仔猫がまた来るのを待っているようにも見え、空の箱を確かめてはトボトボ窓際を離れる様子は心なしか気の毒な感じがします。
そんなわけで、例のたぬきち君は三きょうだいと一時期この縁に鉢合わせすることもあったのですが、互いに気にもせず日向ぼっこしていました。たぬきっちゃんは仔猫には脅威ではなかったようでした。
たぬきっちゃんが庭を通る御近所の常連と違うのは、縁に上がって来て、こちらが気づいても平気。むしろガラス戸に近づいてきます。ガラス戸を開けるとちょっと逃げるのですが、閉めるとすぐまたやって来ます。
ガラス戸に迫って来るのを、中から見ているひたち。
たぬきっちゃんは鼻がガラスにくっつくほど近づいて、中を覗きます。
顔がデカイ! 首無しタンク型の体は、丈はひたちの半分くらいなんですが。太さは顔幅で...
ひたちがガラス戸に手を掛けると、外からその手のあたりを
チョイチョイしたりするたぬきっちゃん。
今のところ争う気配はありません。
昼寝して、
起きると
ガラス戸の外には また たぬきっちゃん。
余所の家の縁側に 滞在時間長すぎない?
やはりノラなのでしょうか。
たぬきち君は気配が違うのでしょうか、怒りん坊のみやもいつもの応対をしません。コトラちゃんや、グレ縞ちゃんの時は、自分も痛いだろうと思うぐらい激しくガラスに体当たりして撃退するのですが、たぬきっちゃんの場合は、警戒しながらも眺めているだけです。
たぬきっちゃん 明日も来るのかな
これから どうなるのでしょう。
お腹が邪魔そうだね、ひたち君。
気ニ シナイ、気ニ シナイ、 モウ寝ルヨー
オヤスミ
早寝のみやは、家族の夕食が済むと一旦就寝。夜中に勉強の友に復帰します。
70回トップへ