猫政談
北朝鮮のミサイル発射や政局の報道でいつもより緊張したトーンで語るTVのニュースも、画面から視線をその斜め上、棚の上に移すと、みやが寝そべっている、長椅子の横には、ひたちが鼾をかいている。この茶の間に緊迫はありません。
沖縄では梅雨が明けたそうですね。関東はまだ五月闇の続き、そのせいかあらぬか、ふたりあいかわらずよく寝ています。
先日は、朝8時過ぎに出かけようとする時に寝ていたふたり、6時頃に帰ると、まさか寝続けというわけでもないでしょうが、同じ場所に寝ていて、ひたちの鼾がまた妙にのどかでした。ああ、家に帰って来たなと感じました。
不穏な話題が続き、不安を煽るような緊張したアナウンサーの言葉を聞いていても、こんな猫を見ていると、およそ深刻な気分にはなりません。
みやとひたちに問う、北朝鮮は核開発で国を興せると本当に思っているのかな、他国にそれをぶち込む勇気なんかあると思う?政権交代になりますか?東国原氏は県知事を辞めるでしょうか?麻生総理だけが本当にそれほど馬鹿なの?批判している評論家が「"の"(野)に下る覚悟を」なんて言ってますが。
せいぜい欠伸して終わりのお返事で、猫人語翻訳すれば "ソンナコトハ分カラナイダロウ"。しかしこの結論は、さしあたり真っ当な判断だとは言えませんか。深遠なお返事であります。
気の小さい人が度を失うととんでもなく変なことをしでかすと言われます。殺人事件でも、無惨に何十箇所も滅多突きにするような犯人は初犯の小心な人に限るのだと言います。とかく無用な心配や恐がりが人を追い詰め、判断を間違わせることになる、というのは分かりやすい話です。我が家の猫たちは、まず無駄には怖がりません。淡々として、多分ほぼ思った通りに毎日を進めることが出来ているものと思われます。公共の福祉のために頑張ったり、正義のために犠牲的精神を発揮したりはしないタイプなので社会のリーダーにはふさわしくないけれど、観察者としては優秀な方に入るのではないかと思います。
さて、都民には選挙も近づいて参りました。みやとひたちの御意見も聞きつつ世の中の観察をしようと思っています。
みやの寝籠はこの戸棚の上です。
寝ている時にひたちに跳びかかられないように、高い所を好みます。
ひたちよりは起きている時間が長そうなみや。
戸棚の上で体操です。
コノアト ビンチョーマグロネ
冷蔵庫カラ出シテオイテネ 冷タスギルノハ ダメダカラネ
可愛いがって撫でてくれるのでクロネコヤマトの配達員さんが好きなのか、
"物欲"か。宅急便が来るとしゃっきり起きるひたち君。いそいそ出迎えます。
ゴ飯増ヤシテイイヨー デザート モネ 夏バテシタラ大変ダヨー
夏の間に少しはダイエットの効果が表れるでしょうか。ひたちが7キロを切るのは非現実的な目標になりました。8キロにならないように全力を挙げて......。
21.6.27 東京都清瀬市
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