外出希望
朝 21.8.15 東京都清瀬市
日の出がゆっくり遅くなって来て、ひと頃よりは暗い午前4時、みやはいそいそと朝のお仕事にかかります。家族の枕許に"4時ダヨン"を告げて回るのです。
はじめはみやなりに控えめなアピールなのでしょう。4時ですからね、もちろん誰も起きません。
耳許で数回ずつ"4時ナンダケド...!!"をやって、次は玄関です。ドアの内側に開閉で鳴るように付いている釣鐘型のベルがあり、人の出入りを知らせるのですが、我が家ではこのベルはもっぱらみやとひたちの「外出希望」の合図に使われます。
リンリンとこれは結構やかましい。それでも誰も起きないと、みやはまた家族の寝室に戻り、障子の桟に手を掛けて、"カリカリシチャウゾ"と来るので、主人が飛び起きます(私は大抵気づかずに寝ていますが)。晴れている日の場合、これが大体4時半から5時です。
みやの日課はまず玄関先の三和土(たたき)でゴロゴロしたあと、庭石から塀に上がって門内の庭と塀の外の通りと、電柱の上の鳥とをチェックします。
変な顔しているな、と思ってみると視界にはカマキリが。
あちらも正面からジッと見ています。 21.8.14 東京都清瀬市
みやが玄関先に飛びだすとひたちもポトポトついて来ます。門柱の傍にある松の木に蟬がよく止まるので、夏のひたちの楽しみは門柱の上からの"蟬見"です。
ツクツクボウシ 21.8.15 東京都清瀬市
恐ろしく真面目な顔で、"ウカカカ、ウカカカ"と、鳥に話しかけるのと同じ言葉で蟬にささやいていますが、蟬は全く気にしてくれません。やがて飛んで行ってしまうと"アーア、ニャーニャ、ニャイニャー、ニャイヨー(あーあ以下通訳不能)"と、例の長いぼやきになります。
日昼の暑さが厳しいので、みやとひたちの外出は、家族が玄関を出入りする臨時の短い機会のほかは、夕方までお預けです。ふたりのためというよりは、お供の家族がたまらないからです。
日昼はあいかわらずの昼寝です。その間も夕方のふさわしい頃合いになるまでの間、また、夜になってしまってからも、我が家の玄関ベルは内側から実によく鳴るのでしたが。
毛糸玉の手毬を買って貰いました。
飽きず遊んで、ひと遊びした頃、そのままお休み。
もう一つ、このごろのお気に入り。起きている時は猫キックで遊び、寝る時は枕。
暑さお見舞いのペットボトル。冷蔵庫から取り出したボトルを置いてやると、
辺りが少しひんやりし、結露を喜んで嘗めます。
これが500mlのサイズですからひたちのおよその大きさがお分かりでしょう。
ダイエット頑張っていますが、なかなか目に見えてはスリムになりません。
21.8.9東京都清瀬市
みやは普通なら勝手に遠出してしまうことはありません。
決まった範囲をひととおりチェックすると気が済んで、促せば自分で家に
入ります。
ただ、そこに猫を発見すると反射的にスイッチが入ってしまうようです。
お向かいのミミちゃんやクロミちゃんだったりすると、道を隔ててお家の
中まで追いかけて行ってしまいます。知らない猫だとどこに追って行くのか
分かりません。そういうことがあるので、お供が付いていないと心配です。
ただ、こういう時はまったく言うことを聞きません。ああ、みやは猫なんだ
な、としみじみ思う瞬間です。
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