2010年4月 1日

花冷え猫

     
22雪柳4.jpg                                       雪柳 22.3.22 東京都清瀬市
     
寒みや.jpg  
                            " チョット  寒イ"
      
卓ひた.jpg
                              " 寒イ トイエバー  寒イネー"


  お彼岸のあとも寒いこの3月末、珍しくみやが具合を悪くしました。

  土曜日の夜8時過ぎ、主人が部屋の隅で固まっているみやを発見。トイレのポーズで変な顔をしているのが一目で異様。そう言えば、この日はたまたまみやがトイレにいるのを何度も見かけていたことに気づきました。ははあ...。何代もの猫家族と暮らしてきた経験から予想の付くことがありました。これは"石"ができたか、膀胱炎。

     
5沈丁花.jpg                                     沈丁花  22.3.5 東京都清瀬市

  尿路に出来た結石で塞がって排泄がうまくできないか、膀胱炎を起こしているために、排泄できていても残尿感があって落ち着かないかして、とかくトイレに籠もるということが先代、先々代の猫にもありました。こういう時、普段のトイレではうまく行かないと思うのか、ふと別の場所で試みたりします。主人が見つけた時のように部屋の隅とか、ちょっとした窪みとかに座り込んで頑張ってみたりするのです。気をつけないと、いろいろな場所がみやのお小水数滴の被害に遭ってしまいます。主人がいそいそ浅いダンボール箱を数個、みや用の簡易トイレに作って、あちこちにセットしました。

      
26小鳥.jpg                                       ツグミ 22.3.27 東京都清瀬市
  
  もし"石"であったら膀胱にお小水がたまるので、長くそのままだとお腹が膨れてきます。みやのお腹を探ってみますが、張りはありません。一刻を争うと言うほどではなさそうです。幸い掛かり付けの獣医さんは日曜診療をして下さるので、翌日一番で診察を受けることを決めて、夜間の救急を探すのは止めたのです。

  ここからそう遠くない地域で、2004年、ひどい"獣医(と名告る詐欺師)"の被害に遭った動物の家族が集団訴訟を起こしました。いわゆる多摩センター動物病院事件です。獣医に倫理がなければ、動物家族が「人間の言葉」で訴えられないのをよいことに好き放題のお金儲けができることを、改めて人に知らせた事件です。動物のお医者さんこそ信頼のできる人でなければなりませんが、緊急の時となれば、もう運に任せるしかないのが辛いことです。

         
春卓花ひた4.jpg
 みやがおとなしいので(あまりコワクないので)ひたちも今日は静かです。
         "ダイジョウブー? チョット  コワクテモ  元気ナ 方ガ イイヨー"


  トイレ周りのことだけが異様でしたが、みやはその夜も普通に元気で、お刺身を食べ、毛づくろいをし、横になる姿勢も普段と変わりませんでした。いつものように一緒に寝ましたが、しばらくゴロゴロ喉を鳴らしてなかなか寝ないのもいつもの通りでしたので、あまり苦しくないらしいと分かりました。けれども、もし結石であるとしたら、尿路が完全に塞がるとたちまち腎臓が傷み、短時間ですっかり弱ってしまうので油断はできません。一晩気を揉みながら寝て、朝9時の開診の前に着くように掛かり付けに車を飛ばしたというわけです。息子に付いてもらってみやは後部座席に乗り、時々"ヤーダーナー"とぼやいていました。

      
26椿.jpg                                          22.3.27 東京都清瀬市

 さあ、内弁慶のみやが最も苦手とする所、それが獣医さん。一年一度の予防注射に行くのでさえ大騒ぎのみや、どうなることかと、心配しましたが、今回の診察は意外に難なくすみました。超音波診断をするためにお腹に冷たいゼリーを塗ったりするのを、おとなしくしているとは夢にも思えませんでしたが、"ニーヤーダー、ニーヤーダー"とぐずった程度で、暴れませんでした。甘えん坊将軍のみやは人見知りで、家族以外の人に手足を触られることさえ怒りますが、それはそれ、記憶のある診察室を、さしてひどいことはされない場所だとすでに了解していたのでしょう。みやも大人になったのかなと、感慨がありました。

  診断はやはり軽い膀胱炎でした。8日分の抗生物質と消炎剤を貰っておわり。やはり寒いのがいけなかったようです。

     
寝みやケット.jpg
    連れて帰るとしばらく甘えて離れません。
    仕事している横にケットを持って来て寝ています。
    みやが帰って、ひたちも明らかにほっとした様子でしたが、
    お医者さんの匂いがするのか、よく聞き分けて、
    今日は遠慮して、飛びつかないでいてくれています。
    こうして「言語」でではなかろうけれど、何やらで意志の疎通は計れる不思議。

  今年は春の来るのがゆっくりのようです。皆さまも、季節の変わり目、どうそお大事にお過ごし下さい。

     
26桜1.jpg                                           22.3.27 東京都清瀬市

      
 

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