生い立つ傍らにいて
いいもの見つけて入っていると、...
やっぱり来ました。
みやは"ひとりで"入っていたいので、身構えます。
みやチャン 入ッテ イイ？ダメ！
チョット デ イイカラ。
ダメ！
......
諦められないひたちは、袋の前で長期戦の構え。２分たちました。みやの我慢はせいぜいこのくらい。ジッと待たれているのが厭なのでしょう。フッフッと不機嫌そうな鼻息も荒く、自分からスタスタ袋を出て行きました。いつものパターンです。
さあ、ひたち、遠慮なく入れば？と勧めてみましたが、ひたちは空の袋をちょっと見ただけで行ってしまいました。
ひたちは"みやと一緒に"袋に入りたかったらしい。こういうことはよくあります。
ひたちは生来人懐こくて、家族と目が合っただけでゴロゴログフグフ"御機嫌音"を立てます。
人に会っただけで必ず何か好いことがあると思えるのなら、幸せなヤツです。部屋の真ん中や廊下の途中に平気で大の字で寝ていて、踏まれる心配もしないのでしょう。のんきに暮らしています。
みやは目も明かない頃に我が家に来て、皆に可愛がられて１歳までは一人っ子で育ったのに、あまり楽々していません。
みや生後５ヶ月頃ひたちが来る前は掃除機に怒っていました。スイッチが入っていなくても、掃除機の傍を通る時は必ずタヌキ尻尾になって、怖い顔で威嚇しながら、時には跳び蹴りなんかをしていたのでした。ひたちが来てからは他者（ひと）に厳しい性格丸出しの、強力なお姉ちゃんです。最近少しマイルドになって来たとはいえ。しかし掃除機にはあいかわらず邪慳です。
こんな風に寝てました。ひたちは基本が仰向け寝です。
ひたちが起きるかな...クニャーッ という欠伸の音で、みやもいっとき目を開けました。
ひたち、目を覚ましたようです。好イ トコロニ みやチャン発見！
ネエ みやチャン
ナーニ手を嘗めてやったりする、ちょっとやさしいみや。
以前なら、もうこの辺でうるさがって猫パンチでしょう。
目が合っただけでフーッと怒ってましたからね。
最近は少し、少しですが温容です。
このあと、調子に乗ってひたちがじゃれ掛かってゆき、みやは怒って行っちゃいました。これもいつものことです。
21.９.17 東京都清瀬市生きものはみな、猫も人も、生まれながらの性質を越える育ち方はできないのでしょう。それぞれが生まれながらの質（たち）を大事にしながら、そのタイプの最善を目指すよりないのでしょうね。
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