春よ来い
22.2.18 東京都清瀬市
余寒というには寒すぎる空の下、2月の14日はバレンタインデイでした。すっかり年中行事として定着した観のあるバレンタインデイ、今年はちょうど日曜日だったために、我が家の男性陣は収穫が少ないと残念がっておりました。そもそもお慈悲の義理チョコの数を誇ってもね。
寒い時期はヒーターの温風がほどよく廻る卓上が、みやとひたちのお気に入りの場所です。さらにパソコンのあたりにくっついていると、ほんのり暖かいのも良いのでしょう。おとなしくしていてくれる分には構わないのですが。
別室に本を一冊取りに行って帰ってくると...
こんなことになっていました。
マシンは7、8センチ縁に押しやられ、マグカップにはコーヒーがまだ半分入っていましたが、取り敢えず、ひたちも含めて皆無事(!?) まずは、よかった。
立春が過ぎてもずっとお天気が悪く、おりおり小雪。東京にこんなに雪の日が多いのは26年ぶりということです。
さて、小雪の中も濡れ縁に通ってくるタヌキチ君。それが、このところ濡れ縁の定位置に先客のいることがあって、丸い体をすくめてとまどっています。
新登場 グレコちゃん。
"母ハ オ馴染ミノ 放浪ノ ロシアンブルー デス"
ちょっと眼つきが厳しいものの、見かけはほぼ完璧なロシアンブルーの若猫。生後半年になったかならないかという様子。出自は紛れもなくあのロシアンブルーの一族と思われますが、これまでどこで暮らしていたのか、近所で目に付くことがありませんでした。十日ほど前の氷雨の夜に、突然濡れ縁に現れ、以来毎日やって来ます。
22.2.6 東京都清瀬市
タヌキチ君と違って、このグレコちゃんは人を避けません。むしろ、積極的に人を呼び、できれば家に入れて貰いたいといった風情です。濡れ縁に来て、中の家族が気づかないでいると、ガラスに体を寄せて、細い声で呼びかけてきます。"ニャン ニャン(来タヨー)"
もちろん、みやとひたちの騒がないことか。グレコちゃんが来ると、こちらもガラスに張り付いて、内側でなにやらふたりでドタバタしております。
みやはいくらか慣れたようですが、ひたちは依然として日々大騒ぎです。
お互いにどう思っているのか分かりませんが、ガラスを挟んで鼻先をくっつけながら、ふたりで"ハヒ"とか"ヘヒ"とか"ヘハ"とか、ハ行音の短文を遣り取りしています。ひたちの北関東訛り(?)で通じているのでしょうか。会話になっているのでしょうか。
例の猫語のテキスト(『ネコと話そう』第74回新猫語事情)をひっくり返して見ても、参考になるものは見つかりません。仕方なく、推移を見守っています。
22.2.5 東京都清瀬市
雨の日も雪の日も、晴れて暖かい日も、グレコちゃんはやって来ます。
暖かい日はこんな風に寛いでいます。
ガラス戸を開けられないので、内側から撮りました。
中でグレコちゃんに"ハヒハヒ"言っているひたちの大頭が映り込んでいます。
タヌキチ君がいても、グレコちゃんは後ろからワシワシ縁に上がって来て、タヌキチ君の前に出てガラス戸に迫ります。"ニャン ニャン(来タヨー)"。
グレコちゃんが先に来ていると、タヌキチ君は遠慮するようです。控えめな性格のようです。これだけならともかく、縁の上に置いてある木箱をお気に入りの場所にして、仲良く日なたぼっこしているチョロンの三きょうだいをグレコちゃんは追い出してしまいます。
これまではそれなりに調和のあった庭猫の暮らしなのですが。どうなるのでしょう。
本ハ 読マナイケドー、勉強ノ友デショー
オ仕事ノ 裏方サンカナー
ダカラー 栗モナカ クダサイ、 半分デ イイデス