上下関係
家族が新しいおもちゃに蛇腹式のドームを買ってきました。狭いところに詰まっているのが好き!という猫の性(さが)に応えたもので、二人ともすっかり気に入って、喜んで詰まっています。ただし、どちらも"ひとりで"入っていたいというわがまま者。
ひたちが落ち着かない表情なのは、近くにみやが現れたことに気づいているからです。
見ツカッタラドウシヨウ!
みやチャンガ気ヅキマセンヨウニ...
...モウ ダメ...
このあと、みやは中のひたちに向かって入り口で
「フウーッ、ウギャーッ(入ってちゃダメーッ、あ た し が入りたいのー!)」
と大声で恫喝。ひたちはいつもの困った顔のままながら、ここはなんとか持ちこたえました。ついに譲りませんでした。
(ダイエットの甲斐もなく)大きさはみやの二倍以上になり、結構いかつい虎顔にもなってきたひたちですが、性格はいたって穏和。後から来た仔猫の、一歩下がったポジションをとり続けています。
ともかくみやが気が強い。近づくと怒り、目が合っただけで怒り、迂闊にちょっと触ったりしようものなら両手で猫パンチです。
この関係はひたちが来たばかりの仔猫の時からずっと今も変わりません。みやに甘えたくてチョッカイを出しますが、ひたちにとってはまったく意外な反応でいつも拒絶され、受け容れてもらえないのを我慢しながら過ごしています。
仕方なくヒツジを持って寝るひたち
それでもひたちがみやを嫌う様子がないのは幸いです。みやも寝ている時のひたちには頬をくっつけたり舐めてやったりするという不思議な優しい行動をとっています。起きている時に、ひたちにわかるように、そうして可愛がってくれたらいいのにと、家族はみな思っているのですが。
さて、お気に入りのドームにみやが入っている時にひたちが登場した場合は
アッチヘ行ッテ!みやチャン一人デ 居タイノ!!
中から猫パンチです。
...マダ 何モ シテナイノニ...
我が家の猫界は、みや様至上の上下関係を認めるおっとりひたちの忍耐で保っています。
空ヲ見テ、時々ハ タメイキモ ツクンダヨー
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