外は賑やか
21.10.28 東京都清瀬市
お米のおいしい時期になりました。
親戚から送ってもらった魚沼コシヒカリ。空き袋はひたちのおもちゃ。
まったく無駄がありません。
先月はじめの頃から、家の周辺に新顔の仔猫の姿を見かけることが多くなりました。自由猫の子供たちです。
分かっているだけでもノラの母猫は二匹います。トラ縞しまの母猫は、始め三匹の赤ちゃん猫をいつも連れて歩いていました。柄はみな違うきょうだいですが、全員美形です。
よちよち歩きの赤ちゃんでありながら、母猫のオーダーには機敏に従うのが見事です。人間の子育てはこうはゆきません。
さて、林檎二個分くらいの大きさに育ってからは一人歩きもするようになって、一日、ちょこちょことあちこちで姿を見かけます。
もう一組の親子は、実はこの秋は母猫の姿を見ませんが、二匹の仔猫のきれいなグレーの毛並みと特徴のある四角ばった口許がそっくりなので、去年から出没している例のロシアンブルー母(連載58回みやとひたち「生きてゆくこと」)と分かります。今もこの近くで元気なノラ生活をしているものと見えます。
21.10.31 東京都清瀬市
居間の外の濡れ縁にも、これらの仔猫はちょこちょこと上がり込んでくることがあり、昼寝の場所から見つけては、中のふたりは大騒ぎです。
ひたちが長椅子で伸びると、みやは押し出されて場所を変えます。
"...無神経ナヤツ..."
長椅子用に毛足の長いカバーを出したり、冬支度していると、
モコモコの大好きなふたりが"ナニナニ"とやって来きます。
モコモコにくっつくとすぐに昼寝スイッチが入って寝てしまうふたり。
それでも、ガラス戸の外に猫のお客の気配があると飛び上がって起きます。
我が家の駐車場は出入り口に間隔の粗い柵の門扉を付けただけのスペースなので、猫様(に限りませんが)出入り自由です。
一月ほど前の早朝、ルーフに小鳥かネズミの足跡かと見えるような小さな跡がペタペタと付いているのを発見しました。まず後ろに回り込んで、車止めに使っているタイヤをよじ登って周辺のものを伝ってトランクの上に乗り、ルーフに登り、フロントグラスを滑り降りて、ボンネットに同じような跡を付けて前方に飛び降りた、と見える、うっすらした土の汚れの痕跡です。仔猫の足跡でした。
それからずっと、拭いても拭いても、週に四、五日は同じ跡が付いています。いつも同じように運転席前のフロントグラスを滑り台のように降りているのは、仔猫の遊びなのでしょうか。
これが車で遊ぶ猫の正体、ノラ子ちゃん。
縞しま母が連れた三きょうだいのひとりです。大きくなりました。
自由猫の仔猫は用心深く、長くは同じ場所にいません。
カメラを取りに行っている間にいなくなってしまうので、
なかなか写真が撮れないのが残念です。
一月が経って、車に付く足跡もはっきり猫と分かる、あの梅の花型になっています。ラフに乗っている我が家は気にしませんが、車を大事にする人にはたまらないでしょう。自由猫に限らず、外歩きする猫の仕業はいろいろ揉め事の元になることもあるようです。何らかの対策が必要な場合も当然ありましょうが、何分、地球を人間の持ち物と単純に信じている人間が多いことも問題です。
この秋の新顔はこの二組のきょうだいだけではありません。10月になってからの常連で、首輪のない仔猫・若猫は、数えると七匹になります。
これから季節は寒さに向かいます。飼われていないまでも、寄宿先だけでも決まっているなら良いのですが。
起キタラ ビンチョーマグロ 食ベルカラネ。
外の子はちゃんとご飯食べられるのかな...
69回トップへ