お仕事はじめました
春の鳥
鶯 21.3.30 東京都清瀬市
半月ほど前から散歩の道に鶯の声を耳にするようになりました。よく通る艶のある歌声で、聞きまごうことはありません。居所は明らかです。けれど、その姿はなかなか見とめることができませんでした。きわめて用心深いのでしょう、決まって繁みの中で鳴くのです。
鶯 21.3.31 東京都清瀬市
初鳴きの頃はいかにもぎこちなくたどたどしい歌で、繰り返し繰り返しの囀りは、あたかも真面目な練習のように聞こえます。それはかえって可愛らしい感じがしました。
この頃になってようやくあの"ホーホケキョ"というきれいな旋律が整って来るとともに、以前よりはいくぶん見通しのよい枝に姿を見ることが増えました。まるで、薮の中でしきりに稽古して、歌えるようになってようやく舞台に上ってきたとでもいうようであります。
燕 21.3.28 東京都清瀬市
明るい空に燕の姿も見えるようになりました。おしゃれな尾のかたちで、軽やかにスイスイ弧を描くように空を行きます。
北へ帰る鳥がさまざまいる一方、訪れて春を知らせる鳥もあります。
暖かくなって、空に小鳥が増えるこのごろ、ふたりは窓際のバードウォッチングで結構忙しそうです。こういう時は、みやもひたちをうるさがりません。燕のスイスイに合わせてふたり一緒に小首を動かして見ています。
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ニャニカ?
忙しいと言えば、このふたり、先月末から町田にある葉茶屋さん「みのり園」の看板猫をしています。
お店番募集に応募したのは1月半ばのこと。何事もなくそのまま2ヶ月あまりが過ぎ、すっかり忘れていました。3月になって、「みのり園の為にがんばって働いてもらいます」との"採用通知"を頂いた時には、思いがけない就職が決まったようで感激がありました。
看板猫のお仕事というのは、お店のホームページを開くと右肩に「いらっしゃいませ」と言って挨拶に出るのです。
http://minorien.jp/
といっても、90匹以上が登録されている中でのランダム表示なので、更新ボタンをクリックし続けるとそのうち出て来るという程度の「働き」方です。猫にふさわしい仕事加減ではないでしょうか。
応募写真の条件は、看板猫にふさわしいポーズをしている(基本はおすわり)、足の先から耳の先まで全身が写っている、ということでした。おとぼけ場面や寝姿ではダメということです。写真は山ほどあるのに、条件に適い、全身が収まっている画像というのは意外に少ないものですね。それで、ここの皆さまには以前にお目に掛けたかも知れない少し昔の写真で応募した次第。ひたちのその後、つまり現在の姿は御存じの通りですから、"看板"に偽りあり、とならないように、さらにダイエットに励むほかありません。