墨場必携:和歌 『万葉集』4321...
[和歌]
・伊香保嶺[いかほね]に雷[かみ]な鳴りそね
わが上[へ]には故[ゆゑ]は無けども児らによりてそ
『万葉集』4321
・伊香保嶺[いかほね]に雷[かみ]な鳴りそね
わが上[へ]には故[ゆゑ]は無けども児らによりてそ
『万葉集』4321
・味[うま]こり あやに羨[とも]しく
鳴る神の 音のみ聞きし み吉野の 真木立つ山ゆ 見降ろせば
川の瀬ごとに 明け来れば 朝霧立ち 夕されば 蛙鳴くなべ
紐解かぬ 旅にしあれば 吾[わ]をのみして 清き川原を
見らくし惜しも 『万葉集』車持千年 913
・雷神[なるかみ]の少し動[とよ]みてさし曇り
雨も降らぬか君を留めむ
『万葉集』2513
・雷神[なるかみ]の少し動[とよ]みて降らずとも
われは留まらむ妹し留めば
『万葉集』2514
◎『万葉集』2513、2514はともに柿本人麻呂歌集にある。
相聞歌と見える。
・秋の田の穂の上[へ]を照らすいなづまの
光の間にも我や忘るる
詠み人知らず『古今和歌集』548
鳴る神の 音のみ聞きし み吉野の 真木立つ山ゆ 見降ろせば
川の瀬ごとに 明け来れば 朝霧立ち 夕されば 蛙鳴くなべ
紐解かぬ 旅にしあれば 吾[わ]をのみして 清き川原を
見らくし惜しも 『万葉集』車持千年 913
・雷神[なるかみ]の少し動[とよ]みてさし曇り
雨も降らぬか君を留めむ
『万葉集』2513
・雷神[なるかみ]の少し動[とよ]みて降らずとも
われは留まらむ妹し留めば
『万葉集』2514
◎『万葉集』2513、2514はともに柿本人麻呂歌集にある。
相聞歌と見える。
・秋の田の穂の上[へ]を照らすいなづまの
光の間にも我や忘るる
詠み人知らず『古今和歌集』548