墨場必携:漢文 早梅...
【文例】
[漢文]
・早梅 僧斉己(せいき)
前村深雪裏
昨夜一枝開
前村深雪[しんせつ]の裏[うち]
昨夜[さくや]一枝[ひら]開く
・賦庭前紅梅 兼明親王
有色易分残雪底
無情難弁夕陽中
色有りては分[わか]ちやすし残雪の底[そこ]
情[こゝろ]無くしては弁[わきま]へがたし夕陽[せきやう]の中[うち]
(前中書王)『和漢朗詠集』98
・鶯声誘引来花下
草色拘留座水辺
鶯[うぐひす]の声[こゑ]に誘引[いういん]せられて
花の下[もと]に来[きた]る
草の色に拘留[こうりう]せられて
水[みづ]の辺[ほとり]に坐[を]り
白居易『和漢朗詠集』67
・新路如今穿宿雪
旧宿為後属春雲
新路[しんろ]は如今[いま)]宿雪[しゆくせつ]を穿[うが]つ
旧巣[きうさう]は後[のち]のために春の雲に属[い]らん
菅原道真『和漢朗詠集』70
・西楼月落花間曲
中殿燈残竹裏音
西楼[せいろう]に月落ちて花の間[あひだ]の曲[きよく]
中殿[ちうでん]に燈[ともしび]残りて
竹[たけ]の裏[うち]の音[おと]
菅原時文『和漢朗詠集』71
[漢文]
・早梅 僧斉己(せいき)
前村深雪裏
昨夜一枝開
前村深雪[しんせつ]の裏[うち]
昨夜[さくや]一枝[ひら]開く
・賦庭前紅梅 兼明親王
有色易分残雪底
無情難弁夕陽中
色有りては分[わか]ちやすし残雪の底[そこ]
情[こゝろ]無くしては弁[わきま]へがたし夕陽[せきやう]の中[うち]
(前中書王)『和漢朗詠集』98
・鶯声誘引来花下
草色拘留座水辺
鶯[うぐひす]の声[こゑ]に誘引[いういん]せられて
花の下[もと]に来[きた]る
草の色に拘留[こうりう]せられて
水[みづ]の辺[ほとり]に坐[を]り
白居易『和漢朗詠集』67
・新路如今穿宿雪
旧宿為後属春雲
新路[しんろ]は如今[いま)]宿雪[しゆくせつ]を穿[うが]つ
旧巣[きうさう]は後[のち]のために春の雲に属[い]らん
菅原道真『和漢朗詠集』70
・西楼月落花間曲
中殿燈残竹裏音
西楼[せいろう]に月落ちて花の間[あひだ]の曲[きよく]
中殿[ちうでん]に燈[ともしび]残りて
竹[たけ]の裏[うち]の音[おと]
菅原時文『和漢朗詠集』71
20.2.28東京都小金井市小金井公園
【文例】
和歌
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