墨場必携:漢詩 はつ秋 佐藤春夫...
【文例】
※文例のタイトルに「(一部抜粋)」とあるものは、著作権がある場合があります。
[漢詩]
・はつ秋 佐藤春夫
白藕成花風己秋
不堪残睡更回頭
晩雲帯雨帰飛急
去作西窗一枕愁
王氏女
白蓮咲きて風は秋
ねざめ切なく見かへれば
雲あしはやき夕ぞらの
夜半や片しく袖に降るらん
『車塵集』所収
・秋の鏡 佐藤春夫
億昨花前別
秦淮水又秋
朝来怯臨鏡
孤影空自愁
趙今燕
別れしは昨[さぞ]、花さく日
いま秦淮の水は秋
朝[あした]うたてきかがみには
わが面かげぞいたましき
『車塵集』所収
・雑興 佐藤春夫
万物各有事
蟋蟀以秋鳴
我老自少眠
那得憎此声
游陸
ものなべてみな時あれば
秋にしてこほろぎ鳴くを
われ老いて眠[いね]がてぬとも
いかなれば憎むべきかは
『玉笛譜』所収
※文例のタイトルに「(一部抜粋)」とあるものは、著作権がある場合があります。
[漢詩]
・はつ秋 佐藤春夫
白藕成花風己秋
不堪残睡更回頭
晩雲帯雨帰飛急
去作西窗一枕愁
王氏女
白蓮咲きて風は秋
ねざめ切なく見かへれば
雲あしはやき夕ぞらの
夜半や片しく袖に降るらん
『車塵集』所収
・秋の鏡 佐藤春夫
億昨花前別
秦淮水又秋
朝来怯臨鏡
孤影空自愁
趙今燕
別れしは昨[さぞ]、花さく日
いま秦淮の水は秋
朝[あした]うたてきかがみには
わが面かげぞいたましき
『車塵集』所収
・雑興 佐藤春夫
万物各有事
蟋蟀以秋鳴
我老自少眠
那得憎此声
游陸
ものなべてみな時あれば
秋にしてこほろぎ鳴くを
われ老いて眠[いね]がてぬとも
いかなれば憎むべきかは
『玉笛譜』所収
20.9.4 東京都清瀬市