2008年1月15日

墨場必携:訳詩・近現代詩 「少年と星」...

 

第26回 星の界(よ):冬の夜空・星座・天の海・月の船・星の林・オリオン・すばる

 

[訳詩・近現代詩]


・少年と星  佐藤春夫『幼き歌』

  たかく
  ただひとりに
  きよく
  かがやかに
  汝よ
  われの如く。

  夕づつは
  かく告げて瞬く。
  われ
  下界の少年に。

◎夕づつ 夕星、金星のこと


・恋愛天文学  佐藤春夫『車塵集』

  われは北斗の星にして
  千年ゆるがぬものなるを
  君がこころの天[あま]つ日や
  あしたはひがし暮は西

 

 

   ひたちはついに高い書棚にもカーテンを上って到達できるようになったので、みやが一人になれる空間も本当に限られてきました。

・星めぐりの歌  宮沢賢治

一 あかいめだまの さそり
  ひろげた鷲の  つばさ
  あをいめだまの こいぬ
  ひかりのへびの とぐろ
  オリオンは高く うたひ
  つゆとしもとを おとす

二 アンドロメダの くもは
  さかなのくちの かたち
  大ぐまのあしを きたに
  五つのばした  ところ
  小熊のひたひの うへは
  そらのめぐりの めあて


 
 
【文例】  唱歌・童謡 へ

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