かんぱーい。

 

実はこの日、いいことがありました。

久しく行方不明になっていたレコードが見つかったんです。

 

The Sounds of Japan というタイトルで、南谷の「作品58-38」がジャケットに使われています。

武満徹の「エクリプス」、間宮芳生の「四面の筝(琴)のための音楽」、松本雅夫の「木と石の詩」の三曲が収録されたLPレコードです。

(詳細は南谷レポートをご覧ください)

 

「作品58-38」は、南谷が憑かれたように多彩なマチエールへ挑戦していた時代の作品です。

キャンバスにラッカーを塗り、Aベンジンを混ぜた油絵の具で書いています。

Aベンジンを混ぜることによって墨の粘りが少なくなり、筆がよくのびて、書いたときの筆の動きをかなり忠実に再現できるのです。

作品の中央より少し下に水滴のようなものが見えますが、どうしてこうなったのかわかりません。

作品はブリュッセルの収集家、J.B.ウルベスター氏の所蔵で、モノクロの写真しか残されていないのです。

 

どうやったのか、聞いておけばよかったなあ。

 

では、宴会に戻ります。

 

純米会津ほまれ大吟醸。

右下の「会津ほまれ」は比田井天来の字です。

 

もとになった扁額は、ほまれ酒造さんが今も大切に保管してくださっています。

ほまれ酒造さんにうかがったときのブログはこちら

(社長さんとのツーショットあり)

 

左はかぼちゃサラダ、右はオクラとミョウガととろろの前菜です。

画像を加工してみました。(ちょっとは遊ばないと)

 

きゅうり、生姜、ミョウガの酢の物。

さわやかです!

 

隊長特製のツナ、オリーブ、半熟卵のサラダ。

半熟卵をこんなふうにカットするのってたいへんだと思う。

(卵を立てて、横に切ったか?)

 

夏に旬を迎える鱧。

と、ここでバレちゃったと思いますが、この宴会が行われたのは実は7月だったんです・・・。

連載「比田井南谷の軌跡」を早く終わらせようとしたあまり、一ヶ月以上も経ってしまった・・・。

連載はまだ終わってないけど、気を取り直して、

 

立派なはまぐりと合わせます。

しゃぶしゃぶです。

上に見えるのは鱧の頭。

ストイックに、野菜は長ネギのみ。

美味しい出汁が出ているので、スープごといただきまーす。

 

出た! 赤ワイン。

かんぱーい。

グラスの反射がまばゆい。と思ったあなた、酔っ払ってますね〜

私に言われたくないって?

 

牛リブロースを、厚切りにしてもらったそう。

この、絶品の焼き具合をご覧ください。

写真を見ただけでも美味しそう。

 

ステーキで思い出しましたが、南谷は超レアな焼き加減を好みました。

ある日、レストランでステーキを注文し、「普通のレアよりもっとレアに」などと注文をつけたため、運ばれたお肉の真ん中が冷たかったことがありました。

で、「もう少し焼いて」ということになりました。

まったく、極端なことを言うのが好きな人でした。

つきあうのたいへん!

 

ついでに、南谷は作品を書きあげた後、私たちを呼び、作品を壁にかけて一杯やるのが常でした。

私たちがいろいろ勝手なことを言うのを、楽しそうに聞いていました。

アーティストだったなあ!

 

比田井南谷ー線の芸術展 開催迫る

春日井市道風記念館

9月9日から10月16日まで

詳細はこちら