墨場必携:唱歌・童謡 春の小川...
[唱歌・童謡]
・春の小川[をがは] 文部省唱歌(高野辰之)
1 春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
にほひめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く
2 春の小川は さらさら流る
蝦[えび]やめだかや小鮒の群に
今日も一日 ひなたに出でて
遊べ遊べと ささやく如く
3 春の小川は さらさら流る
歌の上手[じやうず]よ いとしき子ども
声[こゑ]をそろへて 小川の歌を
うたへうたへと ささやく如く
『尋常小学唱歌 第四学年用』明治45年(1912)
・朧月夜 文部省唱歌(高野辰之)
1 菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端[は] 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
2 里わの火影[ほかげ]も 森の色も、
田中の小路をたどる人も
蛙[かはづ]のなくねも かねの音も
さながら霞める朧月夜
『尋常小学唱歌 第六学年用』大正3年(1914)
◎大正3年の上記の刊行物で見る限り、2番末行は「霞〈め〉る」、口語の形。
・梅に鶯[うぐひす] 文部省唱歌
1 日のよくあたる庭前[にはさき]の
垣根の梅が咲いてから
毎朝来ては鶯が
かはいい声[こゑ]で
ほうほけきよう
ニ、
鳴くのを聞いて 縁側[えんがは]の
籠の中でも鶯が
垣根の方を眺めては
調子[てうし]を合はせて
ほうほけきよう
『新訂尋常小学唱歌 第二学年用』昭和7年(1932)
・ひばり 文部省唱歌
1 ぴいぴいぴいとさへづる雲雀
さへづりながらどこまであがる
高い高い 雲の上か
声[こゑ]は聞こえて見えない雲雀
2 ぴいぴいぴいとさへづる雲雀
さへづりやんでどこらへ落ちた
青い青い 麦の中か
姿かくれて見えない雲雀
『新訂尋常小学唱歌 第二学年用』昭和7年(1932)
・織り成す錦 作詞者不詳
1 織り成す錦 さくらに すみれ
いばらに ぼたん 春こそ よけれ
鶯 ひばり こよ こよ こよと
ともよびかはし さそへるものを
われらがともも やなぎのかげに
あそびて うたへ うたひて あそべ
2 春風ふけば みやまは わらひ
みぞれや ゆきは ゆめのの かすみ
ももとり ちどり こよ こよ こよと
くるるもしらで さえづるものを
われらがともも やなぎのかげに
あそびて うたへ うたひて あそべ
・春の唄 野口雨情
1 桜の花の咲く頃は
うらら うららと 日はうらら
ガラスの窓さへ みな うらら
学校の庭[には]さへ みな うらら
2 河原[かはら]で雲雀の鳴く頃は
うらら うららと 日はうらら
乳牛舎[ちちや]の牛さへ みな うらら
鶏舎[とりや]の鶏[とり]さへ みな うらら
3 畑に菜種の咲く頃は
うらら うららと 日はうらら
渚の沙[すな]さへ みな うらら
どなたの顔さへ みな うらら
・あの子のお家 北原白秋
あの子のお家はどんな家
野茨が咲いたと言つてゐた
仔馬もゐるよと言つてゐた
あの子のお家はどこいらか
雲雀よ 空から見ておくれ
よしきり よしきり 行て見よよ
・春の小川[をがは] 文部省唱歌(高野辰之)
1 春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
にほひめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く
2 春の小川は さらさら流る
蝦[えび]やめだかや小鮒の群に
今日も一日 ひなたに出でて
遊べ遊べと ささやく如く
3 春の小川は さらさら流る
歌の上手[じやうず]よ いとしき子ども
声[こゑ]をそろへて 小川の歌を
うたへうたへと ささやく如く
『尋常小学唱歌 第四学年用』明治45年(1912)
20.3.14東京都清瀬市柳瀬川
・朧月夜 文部省唱歌(高野辰之)
1 菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端[は] 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
2 里わの火影[ほかげ]も 森の色も、
田中の小路をたどる人も
蛙[かはづ]のなくねも かねの音も
さながら霞める朧月夜
『尋常小学唱歌 第六学年用』大正3年(1914)
◎大正3年の上記の刊行物で見る限り、2番末行は「霞〈め〉る」、口語の形。
20.春 東京都清瀬市
・梅に鶯[うぐひす] 文部省唱歌
1 日のよくあたる庭前[にはさき]の
垣根の梅が咲いてから
毎朝来ては鶯が
かはいい声[こゑ]で
ほうほけきよう
ニ、
鳴くのを聞いて 縁側[えんがは]の
籠の中でも鶯が
垣根の方を眺めては
調子[てうし]を合はせて
ほうほけきよう
『新訂尋常小学唱歌 第二学年用』昭和7年(1932)
・ひばり 文部省唱歌
1 ぴいぴいぴいとさへづる雲雀
さへづりながらどこまであがる
高い高い 雲の上か
声[こゑ]は聞こえて見えない雲雀
2 ぴいぴいぴいとさへづる雲雀
さへづりやんでどこらへ落ちた
青い青い 麦の中か
姿かくれて見えない雲雀
『新訂尋常小学唱歌 第二学年用』昭和7年(1932)
・織り成す錦 作詞者不詳
1 織り成す錦 さくらに すみれ
いばらに ぼたん 春こそ よけれ
鶯 ひばり こよ こよ こよと
ともよびかはし さそへるものを
われらがともも やなぎのかげに
あそびて うたへ うたひて あそべ
2 春風ふけば みやまは わらひ
みぞれや ゆきは ゆめのの かすみ
ももとり ちどり こよ こよ こよと
くるるもしらで さえづるものを
われらがともも やなぎのかげに
あそびて うたへ うたひて あそべ
・春の唄 野口雨情
1 桜の花の咲く頃は
うらら うららと 日はうらら
ガラスの窓さへ みな うらら
学校の庭[には]さへ みな うらら
2 河原[かはら]で雲雀の鳴く頃は
うらら うららと 日はうらら
乳牛舎[ちちや]の牛さへ みな うらら
鶏舎[とりや]の鶏[とり]さへ みな うらら
3 畑に菜種の咲く頃は
うらら うららと 日はうらら
渚の沙[すな]さへ みな うらら
どなたの顔さへ みな うらら
・あの子のお家 北原白秋
あの子のお家はどんな家
野茨が咲いたと言つてゐた
仔馬もゐるよと言つてゐた
あの子のお家はどこいらか
雲雀よ 空から見ておくれ
よしきり よしきり 行て見よよ
【文例】
みや・ひたち
へ