墨場必携:唱歌・童謡 さくら さくら...
[唱歌・童謡]
・さくら さくら 日本古謡
さくら さくら、
野山も、里も、
見わたす かぎり、
かすみか、雲か、
朝日に にほふ。
さくら さくら、
花ざかり。
『うたのほん 下』昭和16年
・春のやよひ 慈鎮和尚
一 春のやよひの あけぼのに
四方(よも)の山べを 見わたせば
花盛りかも しら雲の
かからぬ峰こそ なかりけれ
二 花たちばなも 匂ふなり
軒のあやめも 薫るなり
夕暮さまの さみだれに
山ほととぎす 名乗るなり
三 秋の初めに なりぬれば
ことしも半ばは 過ぎにけり
わがよ更けゆく 月影の
かたぶく見るこそ あはれなれ
四 冬の夜寒の 朝ぼらけ
ちぎりし山路(やまぢ)は 雪ふかし
心のあとは つかねども
思ひやるこそ あはれなれ
『小学唱歌集 第二編』明治16年
・鳥の声(こゑ) 作詞者未詳
一 鳥の声 木ぎの花 野辺にみちて
かすみけりな のどかなる春の日や
二 むしの声 露のたま 野辺にみちて
ゆくもゆかれず きよらなる月の夜や
『小学唱歌集 第二編』明治16年
サイズはもしかすると完全に逆転しました。
取っ組み合いは今のところ好い勝負ですが、みやは怒りん坊。
ひたちは無言で飛びかかり、みやは大音量で抗議のアピール。
・岸の桜 作詞者未詳
一 岸の桜の はなさくさかりは
水のそこにも 白雲かゝれり
すみだの川の かはのせくだし
漕げや小舟[をぶね] 花にうかれて
雲にさをさし 霞にながして
こぐや雲ゐに かすみの海に
二 秋のもなかの さやけき月夜は
水のそこにも 白玉しづめり
隅田の川の かはの瀬のぼし
こぐや小舟 月にうかれて。
棹のしづくの 光もさながら
真玉しら玉 しら玉またま
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・園生の梅 作詞者未詳
一 そのふの梅の 追風に わがすむ山も
春めきぬ 門田の雪も むら消えて
若菜つむべく 野はなりぬ
二 弥生[やよひ]のそらに 野辺みれば 菫[すみれ]の
花さく 山みれば 雪かあらぬか
そこかしこ 桜の花も さきそめぬ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・四季の月 作詞者未詳
一 さきにほふ やまのさくらの
花のうへに 霞みていでし
はるのよの月
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・さけ花よ 作詞者未詳
一 さけ花よ さくらの花よ
のどけき春の さかりの時に
さけ花よ 桜のはなよ
二 ふけかぜよ 春風ふけよ
さきたる花を ちらさぬほどに
ふけ風よ はるかぜふけよ
三 なけ蛙 やよなけかはづ
すみゆく水の にごらぬ御代に
なけかはづ やよ鳴け蛙
四 なけ鳥よ うぐひすなけよ
さきたる花の さかりの春に
なけとりよ 鶯なけよ
五 やよ人よ ひとひとうたへ
鶯かはづ うたをぱうたふ
やよ人よ ひとひとうたへ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・花月 作詞者未詳
一 花を見る時は こゝろいとたのし
心たのしきは 花のめぐみなり
二 月をみる時は 心しづかなり
こゝろ静けきは 月の恵なり
三 よきをみて移り 悪をみてさけよ
朱に交はれば あかくなるといふ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
紐のおもちゃは二人のお気に入り。
みやが興じていると、たいていひたちが割り込んで取ってしまいます。
みやは怒らずに、上から紐を操って二人遊びにします。大人らしい
余裕が出てきました。
・謡ひて謝せよ 大和田建樹
一 朝霞 まだ夜[よ]をのこす
谷かげの さびしき空に
たれかまづ 春をいざなふ
うつくしき たゞ鳥の歌
二 雲ふかく 里へだゝりて
友とほき 旅路[たびぢ]の暮に
憂きこゝろ たれなぐさむる
いさましき たゞ水[みづ]の歌
三 鳩車[はとぐるま]ひき つかれたる
をさなごを 夢に送りて
誰かその ねむりを守る
愛ふかき たゞ母の歌
四 人の世の はかなきねがひ
浮き沈み 身をおほふ時
胸の火を 誰かしづむる
清浄[しやうじやう]の たゞ神の歌
五 おもへ人 耳にわかれて
うまれなん 世はいかならん
もろともに うたひて謝[しや]せよ
世にあまる あゝ神の恩
『明治唱歌 第二集』明治21年
・さくら さくら 日本古謡
さくら さくら、
野山も、里も、
見わたす かぎり、
かすみか、雲か、
朝日に にほふ。
さくら さくら、
花ざかり。
『うたのほん 下』昭和16年
・春のやよひ 慈鎮和尚
一 春のやよひの あけぼのに
四方(よも)の山べを 見わたせば
花盛りかも しら雲の
かからぬ峰こそ なかりけれ
二 花たちばなも 匂ふなり
軒のあやめも 薫るなり
夕暮さまの さみだれに
山ほととぎす 名乗るなり
三 秋の初めに なりぬれば
ことしも半ばは 過ぎにけり
わがよ更けゆく 月影の
かたぶく見るこそ あはれなれ
四 冬の夜寒の 朝ぼらけ
ちぎりし山路(やまぢ)は 雪ふかし
心のあとは つかねども
思ひやるこそ あはれなれ
『小学唱歌集 第二編』明治16年
・鳥の声(こゑ) 作詞者未詳
一 鳥の声 木ぎの花 野辺にみちて
かすみけりな のどかなる春の日や
二 むしの声 露のたま 野辺にみちて
ゆくもゆかれず きよらなる月の夜や
『小学唱歌集 第二編』明治16年
サイズはもしかすると完全に逆転しました。
取っ組み合いは今のところ好い勝負ですが、みやは怒りん坊。
ひたちは無言で飛びかかり、みやは大音量で抗議のアピール。
・岸の桜 作詞者未詳
一 岸の桜の はなさくさかりは
水のそこにも 白雲かゝれり
すみだの川の かはのせくだし
漕げや小舟[をぶね] 花にうかれて
雲にさをさし 霞にながして
こぐや雲ゐに かすみの海に
二 秋のもなかの さやけき月夜は
水のそこにも 白玉しづめり
隅田の川の かはの瀬のぼし
こぐや小舟 月にうかれて。
棹のしづくの 光もさながら
真玉しら玉 しら玉またま
『小学唱歌集 第三編』明治17年
本も少しは読みますが。
・園生の梅 作詞者未詳
一 そのふの梅の 追風に わがすむ山も
春めきぬ 門田の雪も むら消えて
若菜つむべく 野はなりぬ
二 弥生[やよひ]のそらに 野辺みれば 菫[すみれ]の
花さく 山みれば 雪かあらぬか
そこかしこ 桜の花も さきそめぬ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・四季の月 作詞者未詳
一 さきにほふ やまのさくらの
花のうへに 霞みていでし
はるのよの月
『小学唱歌集 第三編』明治17年
20.3.18東京都清瀬市
・さけ花よ 作詞者未詳
一 さけ花よ さくらの花よ
のどけき春の さかりの時に
さけ花よ 桜のはなよ
二 ふけかぜよ 春風ふけよ
さきたる花を ちらさぬほどに
ふけ風よ はるかぜふけよ
三 なけ蛙 やよなけかはづ
すみゆく水の にごらぬ御代に
なけかはづ やよ鳴け蛙
四 なけ鳥よ うぐひすなけよ
さきたる花の さかりの春に
なけとりよ 鶯なけよ
五 やよ人よ ひとひとうたへ
鶯かはづ うたをぱうたふ
やよ人よ ひとひとうたへ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
・花月 作詞者未詳
一 花を見る時は こゝろいとたのし
心たのしきは 花のめぐみなり
二 月をみる時は 心しづかなり
こゝろ静けきは 月の恵なり
三 よきをみて移り 悪をみてさけよ
朱に交はれば あかくなるといふ
『小学唱歌集 第三編』明治17年
紐のおもちゃは二人のお気に入り。
みやが興じていると、たいていひたちが割り込んで取ってしまいます。
みやは怒らずに、上から紐を操って二人遊びにします。大人らしい
余裕が出てきました。
・謡ひて謝せよ 大和田建樹
一 朝霞 まだ夜[よ]をのこす
谷かげの さびしき空に
たれかまづ 春をいざなふ
うつくしき たゞ鳥の歌
二 雲ふかく 里へだゝりて
友とほき 旅路[たびぢ]の暮に
憂きこゝろ たれなぐさむる
いさましき たゞ水[みづ]の歌
三 鳩車[はとぐるま]ひき つかれたる
をさなごを 夢に送りて
誰かその ねむりを守る
愛ふかき たゞ母の歌
四 人の世の はかなきねがひ
浮き沈み 身をおほふ時
胸の火を 誰かしづむる
清浄[しやうじやう]の たゞ神の歌
五 おもへ人 耳にわかれて
うまれなん 世はいかならん
もろともに うたひて謝[しや]せよ
世にあまる あゝ神の恩
『明治唱歌 第二集』明治21年