渋谷の文化村でアレシンスキー展が開催されています。12月4日(日)まで。
ピエール・アレシンスキーといえば、南谷が撮影した8ミリにたびたび登場するアーティスト。ニューヨークで、比田井南谷が持参した筆で作品を書いている映像や、ワラッセ・ティンやゾンダーボルグと合作している映像もあって、東京画廊の「比田井南谷・比田井小葩」展のときのトークショーでご紹介しました。ユーチューブで見ることができます。またDVD比田井南谷にも収録しました。この8ミリを撮影したときのことについて聞いてみたら、「あの時のことは鮮明に覚えている」とおっしゃったそう。びっくりしました。
で、先週日曜日に行ってきました。
会場はたくさんの観客でにぎわっていました。「おとろえぬ情熱・走る筆」というサブタイトルが示すとおり、ダイナミックな作品はとても魅力的です。「墨美」に惹かれ、森田子龍と交流したことでも有名です。「日本の書」という短編映画を作り、森田子龍はじめ篠田桃紅や江口草玄、森田竹華が登場し、作品を書いています。この映画、会場で見ることができますよ。
彼は書から影響を受けたと言われます。書の筆を使ったり、紙を下に置いて上から書いたことが強調されますが、「拓本」の技法を使った作品があること、また書道で使う紙をキャンバスで裏打ちしてそれに作品を書いたことなど、今回初めて知りました。南谷は拓本の上に書いた作品がありますが、アレシンスキーの場合は、拓本の上には書かずそのまわりに色を塗っています。「拓本」を神聖なものと考えているように感じました。
で、その後は
お蕎麦屋さんに行きました。アレシンスキーが大切にした日本の伝統を味わうのだ。
かんぱーい。おもしろかったね。行ってよかった、よかった。
卵焼きはできたてです。ふんわり柔らかくってあつあつです! ちょっと甘くて美味しい。
ムー教授はかき揚げせいろ。たれは甘口と辛口の二種類でてきます。濃い目の味です。
かき揚げはこーんなに分厚くて、中にえびが入っています。
私は上品に御膳そば。蕎麦の実の甘皮を取り除き、中心部分からごくわずかに採れる御前粉だけを使用しているそう。細いお蕎麦は喉ごし最高。最初の一口は本当に感動的です。ちなみに蕎麦湯は甘口のたれとよくあいます。