「隊長、私(詩)的に書を語る」第三弾は、ちびっこギャングおおあばれの巻。

 

 

 

おおぞらを

びんびんと

ひびいてゆこう

 

これは八木重吉の第二詩集、貧しき信徒の中に収められている詩です。

病床で書かれた詩集で、出版に間に合わずに天に召されてしまいました。

そのせいか信仰について、自分に言い聞かせているような詩が多いのですが、これだけはちょっと吹っ切れた気持ちの日があったのかなと思います。

小葩はその気持ちを感じたのか、南谷のあの墨を使い空いっぱいに詩を書いてまるで飛行機雲が風でちぎれたような書にしたと思いませんか?

 

小学生の低学年だった時に、母が展覧会に出品した屏風が返却されたものを玄関の正面に飾ってありました。

姉と私は誘惑に負けて、鉛筆と万年筆で空いている場所に真似して沢山の文字のようなものを書き、玄関にあった認印まで押してしまいました。

怒られるかとドキドキしていましたが、しばらくたった頃、父、南谷が前衛作品を書き終わった次の日の大量の墨と、あの紙を二人にくれて作品制作が許されたのです。

おまけに壁には南谷の作品がまだかかっていました。

私たちは狂喜乱舞して作品制作に没頭しましたが、板の間にまで派手にはみ出したのは今でもおぼえています。

母やみんなが、なんだかにこにこしながら大掃除していたのが不思議な光景で、思い出されます。

創作意欲が満たされた私たちは、そのあといたずらがきを二度とすることはありませんでした。

ただその屏風は、そのあともずいぶん長い間、玄関に飾られていましたが、まさか共同作品と認めてくれていたなんて、、、?

 

 

 

「姉」と書いてあるので、それはまさしく私・・・。

でも、実はこのことはあまり覚えていません。

屏風にはんこを押してしまったことがあったようななかったような。

隊長(弟)は私より2年6ヶ月も年下なのに、よく覚えていること!

 

今後、これ以上の悪事(汗)が露見しないことを祈るばかりです。

 

隊長のお誕生日(1月9日)の写真。

あどけない面持ちではありますが。。。。。