パソコンが一般に普及し始めたのは、20世紀の終わりごろだったでしょうか。
その後、スマートフォンが人気となり、次いでタブレットが登場しました。
そして今、学校教育でタブレットが採用され始めています。
どんどん新しくなる教育の現場。
でも、書道の指導方法はあまり変わっていないのではないでしょうか。
「古碑帖の正確な見方」をお書きくださった筒井茂徳先生は、iPadを使って書道の実技指導を行っていらっしゃるそう。
ネットでご紹介したいとお願いしたら、記事を書いてくださいました。
それが、本日アップした「書道の実技指導におけるIT機器の利⽤」です。
上がiPad上に表示されたお手本です。
iPadをプロジェクターにつないで、教室で投影します。
「GoodNotes 5」(980円)というノートアプリを使っています。
画像の上方に見えるさまざまなツールを使って、自由に書き込むことができるのだそうです。
私は、講演でパワーポイントを使っていますが、これはスライドを投影するのみ。
iPadを使うと、投影したスライドの拡大縮小が簡単で、「Apple ペンシル」を使ってその場で書き込んだものをリアルタイムで投影することもできるのだそう。
書を教えるとき、ことばで説明しても、生徒に理解させるのは難しいですね。
黒板に書いても、いまいち臨場感がわきません。
持ち運びに便利なiPadを使えば、インパクトの強い指導ができるのではないでしょうか。
ぜひとも記事をお読みいただき、学校や書塾の指導にお役立ていただきたいと思います。
実は、筒井先生は、かなり前からパソコンを活用していらっしゃいます。
私が最初にお世話になったのは、奥様、筒井ゆみ子先生のご著書『墨場必携・源氏物語』です。
なんと、InDesignという編集ソフト(プロ仕様)を使って、すべてのページを作ってくださったのです。
(表紙とカバーは別のデザイナーさん)
目次(上図左)のバックに源氏物語の版本の挿絵がモノクロで配置されているなど、細やかで行き届いた編集です。
そして、今回の連載ブログ「古碑帖の正確な見方」の画像はすべて筒井茂徳先生がお作りになったもの。
完璧です!
(というか、他人が作った画像は不正確で許せないに違いない)
最後に、4月6日にアップされたいろんな桜を中心に、筒井先生撮影の花の写真をご紹介しましょう。
「有明」という桜です。
緑色の葉と淡いピンクの組み合わせが美しい。
「紅華」という濃いピンクの八重咲きの桜。
八重虎尾(やえとらのお)。
濃いピンクのちっちゃなつぼみの中に、こんなボリュームのある花の素が詰まっているなんて、驚き。
手品師!
普賢象(ふげんぞう)。
つぼみも花もかわいい♡
福禄寿(ふくろくじゅ)。
花びらの縁が濃いピンクで、複雑なニュアンスが華麗な味わいを生み出しています。
一葉(いちよう)。
花びらに陽の光が透けています。
なんて儚げで美しいんでしょう。
「なんとなく樋口一葉の淋しい心持を傳へてゐるやうに感じ、シャッターを切つた」そうです。
そして、名前に「匂」がつく桜が二つありました。
滝匂(たきにおい)。
駿河台匂(するがだいにおい)。
江戸時代に駿河台のある庭園にあったものだそうです。
あるサイトに「降るような香り」と書いてありました。
染井吉野はあまり香りがないので、「香りのある桜」を想像することは難しいのですが、体験してみたいものです。
桜以外にも。
一人静(ひとりしずか)。
でも、40人もいるぞ・・・。
二輪草
多くは一本の茎から二輪の花をつけるのだそうです。
木通(あけび)
土筆(つくし)
こんなにたくさん!
浦島草
浦島太郎が釣り糸をたれている姿に見立てたそうです。
過ぎ去った日々をなつかしむ頬白(ほおじろ)。
書き忘れました。
筒井先生は散歩がご趣味で、カメラはお伴だそうです。
天来書院HPのトップページには、鶴見大学生涯学習セミナーさまがご提供くださった筒井先生の講義風景を使わせていただきました。