神楽坂にある現代美術画廊「√k」で「線のカタチ Linework」展が始まりました。
住宅街にさりげなく佇む現代美術の画廊です。
場所がわかりにくいので、いらっしゃる場合は、スマホのマップアプリで、住所(東京都新宿区南町6)を検索してください。
方角としては神楽坂を登り、左へ入ったところです。
「線」に注目した展覧会で、今井俊満、津高和一、篠田桃紅、そして若い作家さんの作品もたくさん展示されていました。
線ということで注目したいのは、藤松博さん。
50年代~90年代のドローイング作品が展示されています。
うまく撮影できなかったので、作品はこちらをご覧ください。
それから、弓指寛治さんの作品。
線が生きていると感じました。
そして、
奥まった場所に、比田井南谷の作品「64-3」が展示されています。
線には、書いたときの筆の軌跡がはっきりとあらわれています。
墨に何かを混ぜたのではなく、2種類の古墨(こぼく)を磨りまぜるとこういう効果があらわれるのです。
どんな古墨でもいいというわけではありません。
特別の、唯一の墨です。
比田井南谷オフィシャルサイトの「強い線」に、この類の作品が紹介されています。
ちなみに「64-3」は「64年の3番めの作品」という意味です。
書かれているのは文字ではありません。
その向かいには
手前の作品は「64-6」。
こちらは濃墨です。
同じ年なのに、そしてどちらも「墨」を使っていますが、違う表現になっています。
こちらの三点は初公開の小品です。
二階です。
これらは、Sohyun Parkさんの作品です。
魅力的ですね。
二階から、さきほどの作品「64-3」を見下ろすことができます。
ここに大きい拓本を展示したら見栄えがしそう!
(たいへんそうなので考えないことにする)
地下には「SPACE √K」というレンタルスペースがあります。
モルタルとコンクリート、そしてブロック塀に囲まれています。
180㎡の広さがあるので、いろいろ使えそうですね。
展覧会は 9.20 (mon)まで。
会期中は日・月が定休、祝日開廊です。